年末年始のごちそうをお手軽に、ビオ・マルシェの年末・2025...
2024.11.1
ビオ・マルシェの国産有機小麦粉は、国内栽培の希少な有機小麦を製粉しています。商品ラインナップは、薄力粉・中力粉・強力粉・全粒粉の4種類です。
小麦は、第二の主食と言えるほど日本の食に根づいています。パン・うどん・パスタなど、種類と使い方によって形を変え、私たちの食卓を豊かなものにしています。しかし、そのほとんどは輸入小麦に頼っているのが現状。小麦の自給率は約90%が輸入小麦、約10%が国内生産小麦です。国産有機小麦はというと、国内生産小麦の総生産量に対して0.1%以下と本当に希少です。
ビオ・マルシェの有機小麦粉は、この国産有機小麦のみを製粉した100%国産有機小麦粉です。
ビオ・マルシェでは、国産オーガニックを広げるため、輸入に頼らなくても国内で有機栽培ができる農作物は、生産者に栽培を依頼してきました。有機小麦もそのひとつです。長年取り組むなかで農地が広がり、有機小麦粉をはじめ、有機手延べそうめん、有機手延べうどんなど、有機小麦粉を使ったビオ・マルシェ オリジナル商品もお届けできるようになりました。
化学的な農薬・肥料に頼らない有機栽培は、気候や作柄によって収穫量や出来上がりが大きく左右されます。基本的には限られた契約農家で、その土地に合った同一品種のものを毎年栽培することにより、経験を重ね、試行錯誤をしながら安定供給を目指しています。それでも年によって収穫量は一定ではないため、複数産地・品種のものを調達していますので、品種が変わることもあります。
2021年産の小麦粉の品種とたんぱく量です。
今年の小麦は全体的にたんぱく質(グルテン)の量が少なめの傾向です。生産者によると「収穫前に雨が多く降ると、たんぱく質の量が減る傾向にある」とのこと。昨年の収穫時期に雨が多かったことが影響しているようです。
国産有機小麦を使ったビオ・マルシェ オリジナル商品の製造にも、今年は少し苦戦しました。
毎年、収穫が終わると、製粉したての有機小麦粉を島原(長崎県)の製麺所に送り、有機手延べそうめん、有機手延べうどんを製造します。原料には、中力粉と強力粉を使うのですが、例年通りの配合ではうまくいかず、強力粉の配合割合を高くして作り直しました。ただでさえ、国産有機小麦粉での麺づくりは難しく、コンディションを整えて万全の態勢で挑みます。仕込んでみないとわからない、それでもなんとか配合割合を調整して完成させるところが、さすが職人です。
また、ビオ・マルシェ冷やし中華も試作したところ、例年通りの配合ではうまく製麺できなかったので、中力粉に強力粉を加えて作り直してもらいました。
そのおかげで今年も小麦の風味が豊かな美味しい麺ができています。
ビオ・マルシェの有機小麦粉は、「小麦の味がしっかり感じられる」と評判です。
小麦粉に含まれるミネラル分を「灰分」と言いますが、どうやらこの灰分の割合が味に関係しているようです。一般的に、灰分が少ないほど、小麦の風味・香りが控えめで色が白っぽくなるそうです。ビオ・マルシェの有機小麦粉は、有機栽培でミネラルが豊富なので灰分が多めです。なので、小麦本来の風味・香りがしっかりと感じられ、色もほんのりクリームがかっています。
ビオ・マルシェのオリジナルスイーツを製造する弁天堂(徳島県)のパティシエ 桑名さんからは、「ビオ・マルシェの有機小麦粉で作ったカスタードクリームは、他の国産小麦粉に比べても風味がしっかり出ています。これがオーガニックならではの小麦の香りなのかな、と思いました。」とコメントをいただいています。
輸入小麦で気にかかるのが、残留農薬です。国産小麦には認可されていませんが、輸入小麦には、プレハーベスト(収穫前)農薬やポストハーベスト(収穫後)農薬など、栽培以外の目的で使用が認められている農薬があります。
小麦の場合、プレハーベスト農薬は収穫直前の作物に散布し、わざと枯らす除草剤として使用されることが多いです。枯らすことで刈り取りをスムーズにし、収穫効率をアップさせるのです。ポストハーベスト農薬は、防カビ・防腐・発芽防止等を目的として収穫後に散布される農薬のことです。
日本の輸入小麦の上位3国(アメリカ合衆国・カナダ・オーストラリア)は、どちらの農薬も認めています。プレハーベスト農薬で最も使われているのがグリホサート系農薬です。グリホサート系農薬には発がん性の疑いがもたれているほか、神経障害や腸内細菌に影響を及ぼすことも問題視されています。こういった健康リスクから、オーストリアやフランスなどをはじめ使用を禁止する国が増えています。
小麦粉・パンなどの小麦製品は、わかりにくい表示もよく見かけます。
まず、「国内製造」表示です。これは、小麦の原産国に関係なく、国内で製粉したものに表示できます。わざわざ国内と書いてあるので、国産と勘違いしそうです。
つぎに、「国産」表示。これも、100%国産小麦とは限りません。国産小麦を最も高い重量割合で使用した小麦にも使えてしまう表示なのです。例えば、国産8割・輸入小麦2割の場合でも、「国産」と表示できてしまいます。
ビオ・マルシェの有機小麦粉は、国産有機小麦100%。安心してお使いください。
(スタッフ 伊藤)
天ぷらやお菓子づくりにお使いください。
パンやうどん、お好み焼きなどにお使いください。
パンやパスタ、餃子の皮作りにお使いください。
ふすまや胚芽を残して粉にしています。強力粉に混ぜて全粒粉たっぷりの風味豊かなパンや、薄力粉に混ぜてカントリー風のクッキーなどのお菓子作りに最適です。