年末年始のごちそうをお手軽に、ビオ・マルシェの年末・2025...
2024.11.1
小麦粉料理を気軽に楽しむ、小麦粉の使いこなし紹介。一から手作り、気軽で楽しい小麦粉料理③ビオ・マルシェ 国産有機強力粉に続いて第4回目は、ビオ・マルシェの国産有機全粒粉を使ってチャパティ(インド・パキスタンなどで食べられる薄焼きパン)とすいとんを作りました。
小麦粉料理は手間がかかるイメージがありますが、思い切ってチャレンジしてみると意外に手軽。普段はお店で買うものが手作りできたり、家族でつくる楽しみが味わえたりするのも嬉しいポイントです。
今回紹介するのは全粒粉。小麦の表皮(ふすまとも言います)や胚芽まで丸ごと挽いた小麦粉です。そのため、他の薄力粉などと違って茶褐色をしていて、香ばしい風味が味わえるのが特徴。特に注目されているのは栄養面。食物繊維やミネラルが豊富で、低糖質・高たんぱくなので、健康食品としても優秀です。ビオ・マルシェの国産有機全粒粉は中力粉品種の国産有機小麦を粉にしています。他のビオ・マルシェの国産有機小麦粉と同じく、細かく挽いた細挽きタイプです。
今回は国産有機全粒粉を使って、自家製スパイスカレーに合わせたチャパティを作り、細挽きの滑らかさを生かしたすいとんを作ってみました。
スパイスカレーはよく作るのですが、チャパティ作りは初めてです。試しに、全粒粉のみと全粒粉と強力粉をミックスしたものの2種類を作ってみました。
まず、ふるった粉に塩をひとつまみ入れます。そこに水を注いで手で混ぜます。様子を見ながら水を加え、さらにサラダ油も加え、生地が少しべたつく位になったら丸くまとめます。ボウルにラップをして20分寝かせます。
寝かせた生地を6等分に分けて丸めます。打ち粉をたっぷりまぶした台に丸めた生地をのせ、手のひらで平たくします。さらに麵棒で2㎜程の厚さに伸ばします。この工程、全粒粉のみの生地は破れやすかったので慎重に伸ばしました。
フライパンを強火で熱し、薄く油をひいたら、手のひらに乗せた生地をエイヤッっとフライパンに投げ込みます。躊躇すると形がへしゃげたので、勢いが大事なようです。
1分程すると、どんどん気泡が出てきます。この気泡が全体に現れたらひっくり返す合図です。フライ返しで裏返すと、良い焼き色がついています。そして、また全体に気泡が出て膨らんできたら焼き上がり。
まずは、何もつけずにそれぞれのチャパティを食べ比べてみます。全粒粉のみはパサつきが気になるかと思っていましたが、モチっとしています。それに、全粒粉ならではの香ばしさと力強い小麦の風味を感じます。強力粉をミックスしたものは、なめらかな生地感ですが、風味の点でどことなく物足りなさを感じます。
さて、前日に作っておいた、夏野菜とひよこ豆の重ね煮スパイスカレーと一緒に食べてみます。
まずは全粒粉のみのチャパティをちぎってカレーをすくいます。ずしっとくる全粒粉の風味が濃厚なスパイスカレーと合わさり、噛むほどに美味しい。チャパティを作ってこなかったことが悔やまれるほど、スパイスカレーとの相性は抜群です。強力粉をミックスしたチャパティも美味しいのですが、全粒粉100%の生地と比べるとスパイスカレーに合わせるには頼りない感じ。生地の食べ比べをしてみて、本場のチャパティが全粒粉で作られる理由が分かったような気がしました。
全粒粉…200g
水…約150㏄(粘り具合で調整してください)
塩…ひとつまみ
サラダ油…大さじ1
※作り方は、記事で紹介しているので、材料のみ紹介します。
子どもが食べられるよう、辛くない有機ガラムマサラと有機クミンシードでカレーを仕上げています。辛いのがお好みの方は、カイエンヌペッパーやチリペッパーなどを加えてください。重ね煮でのカレー作りは、これからの季節にぴったり。具材を切って鍋にかけるだけなので、コンロから離れている時間が長く、暑い中料理をしなくても良いのが嬉しいです。
(A)
サラダ油…大さじ1~2
有機生姜(みじん切り)…1かけ分
有機にんにく(みじん切り)…1かけ分
有機クミンシード…小さじ1/2~小さじ1
(B)
塩…小さじ1(全体にまんべんなくふりかける)
ひよこ豆の水煮(豆の水煮ならなんでもOK)…150g
有機玉ねぎ(さいの目切り)…1個分
有機カボチャ(さいの目切り)…150g
有機なす(さいの目切り)…1本分
有機カットトマト缶…1缶
塩…ひとつまみ
(C)
塩…小さじ1~(お好みで)
有機ガラムマサラ…小さじ2~(お好みで)
ノンシュガーピーナッツペースト…大さじ1~(お好みで)
鍋に(A)の材料を入れ、香りが出るまで熱したら火を止める。
(B)の材料を塩、有機カットトマト缶、有機なすの順に鍋に重ねて、鍋に蓋をして弱火で20~30分程煮る。
具材に火が通ったら、鍋の蓋を開けてお好みの水分量になるまで水分を飛ばす。
(C)の調味料を入れて味を調える。
※ピーナッツペーストは、入れなければあっさりとした味に、入れると本場の味にぐっと近づく気がします。
中力粉を使う日本料理と言えば、すいとんがありますね。とはいえ全粒粉で作るすいとんはなかなか見かけません。ビオ・マルシェ 国産有機全粒粉なら、中力粉タイプの細挽きでなめらかな仕上がりになりそう。そこで試しにすいとん作りに使ってみることにしました。
まずは、国産有機全粒粉と国産有機片栗粉をボウルに入れて混ぜます。すいとんならではのつるっとした食感を楽しみたかったので、片栗粉は全体の約1/3の量にしてみます。
粉が混ざったら、水を入れてぐるぐると混ぜます。全粒粉は水分量が多い方が、パサつかないと思ったので、生地がとろりと垂れるぐらいのゆるさにしました。
有機かぼちゃ、有機トマト、有機玉ねぎ、えのき、わかめ。具沢山のお汁が入った鍋に、スプーンで生地を落としていきます。5~6分火にかけて完成です。
食べてみると、つるっともちっとした食感で全粒粉の粉っぽさはほとんど感じられません。噛むほどに全粒粉ならではの粉の香りが口に広がります。かぼちゃやトマトと一緒に食べると、野菜の甘みと全粒粉の甘みが合わさって美味しい。
手間も時間もかからないし、ご飯を炊き忘れた時の主食代わりになるのも良いですね。全粒粉だと、普通の小麦粉よりも栄養価が高くてミネラルが豊富な点でも、主食の置き換えに良さそうです。
国産有機全粒粉…40g
国産有機片栗粉…20g
水…60㏄~
※作り方は、記事で紹介しているので、材料のみ紹介します。
スタッフ伊藤
ふすまや胚芽を残して粉にしています。強力粉に混ぜて全粒粉たっぷりの風味豊かなパンや、薄力粉に混ぜてカントリー風のクッキーなどのお菓子作りに最適です。