ビオ・マーケットは、1983年の創業以来、約40年に渡り、「有機農業を広げていくことが、自然環境に配慮した持続可能な社会をつくり、食べる人々の豊かな暮らしをつくる」という想いをもって事業に取り組んできました。
私たちが取り組んでいる有機農業の普及そのものが、いま世界中で取り組みが進んでいるSDGs(持続可能な開発目標)へ貢献できると考えています。私たちは、これからもお客様と生産者と共に支え合い、有機農業の普及に取り組んでまいります。
ビオ・マーケットの取り組みとSDGs
有機農業は、自然との調和を大切にする農業です。農業生産による環境への負荷をできる限り低減し、環境や多様性に富む生きものとの調和性を大切にしています。
例えば、有機農業においては、化学肥料に頼らず、山林の落ち葉などの自然資源をできる限り活用しています。その結果、土壌や河川、地下水、海洋の汚染の抑制や、生きものの多様性保全効果が高まると言われています。このような取り組みは作業に手間がかかるため、生産者のこまやかな努力があってこそ成り立っているものです。
有機農業の普及に対する取り組み
(1)有機農業の生産者支援・品質向上の取り組み
新規就農者・有機JAS取得生産者の支援、定期的な合同会議等の実施による生産者の情報交換の機会を提供しています。また、生産者・メーカーへの訪問等による品質向上の取り組み、有機JAS認証認定事業者としての技術基準の継続も行っています。
(2)取扱商品へのこだわり
ビオ・マーケットのブランド「ビオ・マルシェ」では、生物の多様性と豊かな自然環境、そして伝統的な食文化を尊重する、有機農業の理念に基づいた、独自の「ビオ・マルシェの商品取扱い指針」を設けています。有機JAS制度に基づく有機農産物・有機畜産物・有機加工食品をはじめ、水産品は環境の保全に配慮し日本の沿岸漁業を支援できるもの、生活雑貨は持続可能な社会につながるライフスタイルをサポートするものを取り扱いの基本としています。
(3)お客様と生産者をつなぐ機会の提供
田植え、稲刈りなどのイベントを定期的に開催し、お客様が有機農業に触れる機会を提供しています。
(4)産学連携の推進
大学・高校での講演会や生産者への訪問イベントを開催しています。
(5)関係団体との協力による
有機農業の認知度向上への取り組み
有機農業および有機食品の認知度向上に向けて、各関係団体へ参画し、イベントへの協賛や理事を務めるなど積極的に活動を行っています。
参画している主な団体
1. 農林水産省「国産有機サポーターズ」
農林水産省 国産有機サポーターズ紹介ページ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/supporters/suppoters_top.html
当社 紹介ページ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/supporters/bio.html
2. NPO法人 有機農業認証協会
3. 一般社団法人 日本有機農産物協会
環境に配慮した資材の活用
および廃棄物削減への取り組み
(1)資材の有効利用
「ビオ・マルシェの宅配」専用車でお届け時に使用している発泡スチロール箱・段ボール箱・蓄冷剤などは回収し、再利用しています。
また、商品の容器(牛乳瓶、卵パック)は回収後メーカー・生産者へ返却し、同じく再利用しています。
※事業所により、再利用している資材の種類などは異なります。
(2)バイオマス由来成分を配合した緩衝材の利用
「ビオ・マルシェの宅配」で瓶などを包む緩衝材について、サトウキビ由来のバイオマスポリエチレンを配合した緩衝材を一部利用することで、CO₂の排出量削減に取り組んでいます。
(3)紙資源の削減
「ビオ・マルシェの宅配」でお客様にお届けするカタログ・請求書などのデジタル化を進め、使用する紙資源の削減に取り組んでいます。
(4)フードロス削減
畑でたくさん取れた貴重な有機野菜を無駄にしないよう、希望するお客様に豊作野菜として不定期でお届けしています。
また、生育中についた傷などで正規品として出荷できない有機野菜や果物をジュース用や訳あり商品としてお届けしています。
これらの取り組みは、生産者を応援することに加えて、フードロス削減にもつながる取り組みとして積極的に推進しています。
(5)ゴミの分別
お客様から回収した紙カタログ、事務所から出る資源ゴミなどは細かく分別し、できる限りリサイクルを行っています。