和歌山県有田郡の平飼い養鶏場「蒼生舎」を訪問してきました
2024.11.19
富山県富山市にある小原営農センターの有機米づくりの作業風景のお届けも今回で最終回です。前回の記事有機米日記⑦有機栽培米づくり 稲刈りでは、稲刈りや収穫後の作業の様子などをお伝えしました。今回は、収穫後の出荷や食味検査について、小原営農センターの黒瀬さんにご紹介いただきます。
集落のあちこちで稲刈りがすすみ、金色の穂が一面に揺れていた風景は、稲株だけが残る景色に変わりつつあります。種まきから大切に育ててきた稲を収穫まで見届けることできた、という安堵の気持ちに包まれます。
この日、13tトラックに466袋を積みこみ、「みんなにおいしく食べてもらってね~♪」と見送りました。
黒瀬家の子どもたちは小原営農センターの新米が大好き。
ご飯は進まないことがありますが、おにぎりは別格。どんな時もパクパク食べます。
小原営農センターでは、毎年お米の「食味検査」をしています。それにより、お米のおいしさが分かりやすく数値化されます。検査の数値は、その年のお米の特徴を明確にしたり、栽培のふり返りに使ったり、今後の取り組みの参考にしています。
一昨年、去年と夏の高温障害により未熟なお米が一定数ありました。食味には影響しませんが、稲がバテていることがわかったため、今年は穂が充実する時期の肥料やりを強化しました。一番暑い時期の作業で体に堪えますが、秋に仕上がったお米を見ると粒揃いがよく、効果があったように思いました。「今年もより充実した実りをお届けできたのでは。」と感じています。自然の営みに合わせて働き、そこから作物を得ていて感じるのは、「二つとして同じもの、同じことはないな。」ということです。目の前の作物や生育に寄り添った栽培が、みなさんが安心して食べられるお米の生産につながると信じ、これからも持続可能な生産を模索して取り組んでいきたいと思います。
さて、稲株だけが残って寂し気な田んぼでは、稲刈り後すぐトラクターで肥料をまき、稲株や残渣を耕起してそれらが土に還るよう促します。有機物の分解には微生物の役割が欠かせないので、肥料はその微生物のエサとしてまいています。また、低くなったり壊れたりしたあぜや農道・水路も秋冬に整備します。
これらの作業は稲刈り後の後始末というより、来年の作付けのスタート。早くも来年のお米つくりを見据えて動き始めています。
【富山県・小原営農センター】有機米日記①有機栽培米づくり 苗を育てる
【富山県・小原営農センター】有機米日記②有機栽培米づくり 田んぼの準備
【富山県・小原営農センター】有機米日記③有機栽培米づくり 育苗・田植え・除草作業
【富山県・小原営農センター】有機米日記④有機栽培米づくり 溝切・中干し
【富山県・小原営農センター】有機米日記⑤有機栽培米づくり 追肥・出穂
【富山県・小原営農センター】有機米日記⑥有機栽培米づくり 稲刈りの準備
【富山県・小原営農センター】有機米日記⑦有機栽培米づくり 稲刈り
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