
はじめてのアーユルヴェーダ vol. 29「残暑を乗り越え、...
2025.9.4
 
      朝晩の冷え込みに、冬の気配を感じるようになりました。
アーユルヴェーダでは、冬は一年で最も消化力と代謝力が高まる季節。栄養をしっかり吸収して、健康な身体をつくるのに最適な時期です。一方、寒さや乾燥、年末年始の忙しさでヴァータ(風のエネルギー)が乱れ、様々な不調が現れやすくなります。
この時期は、ヴァータを鎮静しつつ、寒さや乾燥に負けない健康で潤いのある身体づくりが大切です。料理では、重みのある食材やギーなどの良質なオイルを使い、甘味・酸味・塩味を感じられる温かいものを意識しましょう。
今回は、ヴァータケアにも最適な食材を使った、オーガニックチキンを中心とするノンベジタリアン・プレートをご紹介します。鶏肉のほか、バターや牛乳、小麦粉を使ったナンなどを取り入れ、心と身体をしっかりと満たして、一年を健やかに締めくくりましょう。
30回記念となる今回の講座では、オーガニックチキンを使ったおもてなし & ノンベジレシピをご紹介します。
 
         
         
         
         
        調理のポイント、スパイスの使い方などもお伝えしながら、ビオ・マルシェの有機野菜を使って4品作ります。
アーユルヴェーダ料理の基本は、「消化力を中心に考える」ということ。どんなに身体に良いものを食べても、体質や症状に合わず消化ができなければ、体に悪い影響をもたらすこともあります。ここでは、とるべき食材や季節に合った過ごし方などをお話します。
当日は、Zoomのウェビナーシステムを使いリアルタイムで配信します。画像をオフにすればご自身は映りません。開催後、当日の動画を参加者限定で配信する予定です。
①バターチキンカレー:
鶏もも、ヨーグルト、ニンニク、生姜、レモン汁、バターorギー、生クリーム、トマト缶(ダイスカット)、カシューナッツ、
∴スパイス
ターメリック、カイエンパウダー、カスリメティ、ガラムマサラ、コリアンダーパウダー、パプリカ、シナモン、カルダモン
塩、砂糖
②タンドリーチキン:
鶏もも、ヨーグルト、オイル、ニンニク、生姜、レモン汁
∴スパイス
パプリカ、ターメリック、クミンパウダー、カイエンパウダー、ブラックペッパー
ガラムマサラ、塩
③ミントポテト:
じゃがいも、オイル
∴スパイス
ドライミント、クミンシード、ヒング、ターメリック、カイエンパウダー、コリアンダーパウダー、クミンパウダー、塩
④ナン:
強力粉、ヨーグルト、バターorギー、塩
⑤ガジャールハルワ:
人参、牛乳、バターorギー、レーズン、
∴スパイス
カルダモン、シナモン
砂糖
・スパイスの効能やドーシャの話は何度聞いても勉強になります。今回の献立もとても美味しかったです。自分でも出来ました。嬉しいです。
・いつも楽しい講座をありがとうございます。さっそく作った料理が、家族に大好評でした。
・この季節に注意することについて詳しく教えていただいたので、意識してやってみたいと思います。
 
            原田 真理
アーユルヴェーダスパイス料理家
サンスクリット語のAyus (生命)、Veda(科学・知識)が語源。インド・スリランカで5,000年以上の歴史を持つ、世界最古の伝統医学です。その知恵は、毎日の生活や食事法として受け継がれています。最近は「より良く生きるためのヒント」として、世界中で注目を集めています。
インド政府公認ライフスタイルコンサルタント/マリのアーユルヴェーダクッキング主宰
沢山のスパイスを使う必要はありません。基本のスパイスの組み合わせを変えるだけで、全く違う味になるから不思議です。いつものお野菜を、新しく変化させてみませんか。