島根県の奥地 弥栄町「やさか共同農場」を訪問してきました
2024.9.16
ビオ・マルシェの夏野菜でおなじみ、滋賀県・垣見農園の有機とうもろこし。
その生長を垣見農園にご協力いただき、毎月ご紹介しています。
前回の記事、【滋賀県・垣見農園】有機とうもろこし日記②間引き・除草・露地の畑での栽培では間引き・除草・露地の畑での栽培の様子をご紹介しました。3回目となる今回は、追肥・土寄せの様子をご紹介します。
垣見農園の圃場がある滋賀県は気温が20度を超える日もあり、すっかり暖かい季節になりました。有機とうもろこしもすくすく生長しています。今では丈が人の腰辺りまで伸び、雄穂(とうもろこしの雄花)も見ることができます。
3回目となる今回は、追肥・土寄せの様子をご紹介します。
「土寄せ」とは、とうもろこしの株の根元に土を盛る作業です。
土寄せは、とうもろこしが倒れるのを防ぐほか、耕運機を使うので除草の効果もあります。
「追肥」とは、作物の生長を促すため栽培中の作物に肥料を与えることです。
垣見農園では「発酵鶏糞」、「ぼかし肥料」などの肥料を主に使用しています。
「発酵鶏糞」です。
肥料の3大要素と言われる「窒素・リン酸・カリウム」をバランスよく豊富に含んでいます。畑に与えると微生物によりじっくり分解され、栄養となり作物の生長を促進します。
種を蒔く以前から畑に与え、追肥として最も多く使用している肥料です。鶏糞ですが発酵しているため臭いもさほどなく、土壌に無理なく吸収されます。
「ぼかし肥料」です。
主に米ぬかや油かすでできた肥料であり、発酵鶏糞と同様に、「窒素・リン酸・カリウム」を含んでいます。成分こそ似通っているものの、発酵鶏糞との違いはその即効性にあります。微生物に分解され、栄養として作物に吸収されるまでの時間が短いことが、ぼかし肥料の特長です。
必要以上に肥料を与えると病気の原因になったり、土壌の環境を悪化させてしまうため、それぞれの肥料は、作物と土壌の状態を見極め、適したタイミングで作物が欲する量を与えます。
垣見農園では一棟のビニールハウスに対し、1回約45kgの肥料を栽培中に計4回程度与えています。特に雌穂(とうもろこしの雌花)が付く時期は人間で例えると、お腹に赤ちゃんがいるような状態であり、実や種子に栄養を与えるためたくさんの肥料を必要とします。そのため、垣見農園ではこの時期に「ぼかし肥料」を多く与えています。
肥料は土寄せを行う前に撒き、耕運機で土壌に混ぜ込むことで畑に無理なく吸収されます。ビニールハウス内でも場所によって気温が違い、生長にも差が生まれるため、日々の観察と調整が欠かせません。
3月下旬の様子
4月上旬の様子
5月上旬の様子