オンライン講座「夏にたまった疲れのリカバリーと 初秋のうるお...
2024.8.2
2024年9月6日(金)、オンライン講座「夏にたまった疲れのリカバリーと初秋のうるおい養生」を開催しました。
講師は、奈良県大和郡山にある薬膳専門「寺子屋*花」を主宰する 大東 清美先生 です。
大東先生が教えるのは、ご家庭でも取り入れやすい「おうち薬膳」。食べ物を通じて自分の身体とうまく付き合う方法をお伝えしています。
今回のテーマは、夏の暑さによりたまってしまった疲れの上手なリカバリーと、乾燥の秋に備えたうるおい養生でした。
薬膳では、私たちの体の中にある「氣・血・水」といわれるエネルギーをバランスよく充実させることで、自分自身の体を健やかに保っていけると考えます。
日本の夏は蒸し暑く「氣・血・水」を激しく消耗します。また、秋は二十四節氣における陰陽の変化により体調を崩しやすく、また空気の乾燥が増してきます。
疲れやすかったり、冷えを感じやすくなります。また、「氣」には体を守るという働きもあります。
肌艶に影響がでたり、物忘れや目の乾燥なども起こりやすいといわれます。
乾燥し、ひどくなると皮膚の炎症を起こすといわれます。余分にある場合は、だるさやむくみの原因にもなります。
講座では節氣変化によって体に響いたダメージや「氣・血・水」の不足を補う食材をご紹介いただきました。
また、日本人の胃腸にやさしい「重ね煮」という調理法も教えていただきました。ご参加の皆様からも、重ね煮についていくつか質問が出て、詳しくレクチャーしてくださいました。
しじみはミネラル豊富で、疲労回復にはとってもおすすめの食材です。昆布は体の不要な水の排泄を促してくれます。旨味が強い羅臼昆布を使い、胃腸に優しい野菜(キャベツ・玉葱など)の重ね煮と合わせて、美味しく養生ケアしましょう。
① 分量の水に羅臼昆布を浸けておく。
② キャベツは1.2cm角、玉ねぎは1cm角、にんじんは7mm角に切る。
③ 鍋に、塩(分量外)→キャベツ→玉ねぎ→にんじん→塩(分量外)を重ね、蓋をしてとろ火で20分強、重ね煮する。(野菜の香りが甘くなれば出来上がり)
④ 別の鍋に1を入れ、しじみを入れて火にかける。沸騰前にアクが出るのでアクを取り、しじみの口が開いたら火を止め、しじみと昆布を取り出す。
⑤ 4の鍋に3と、殻を外したしじみ、1cm角に切った昆布、Aを加えて再沸騰させ、味を確認する。
後半は、ご参加の皆さまからいただいた質問に大東先生がお答えいただくコーナーでした。講座を聞かれて、疑問に思われたことや、具体的に聞きたいこと、ご自身に照らし合わせての質問などに、ホワイトボードも使いながら丁寧にお答え頂きました。
講座にご参加いただいた方からのアンケートから、抜粋してご紹介します。
・手のひらの潤いのことまで普段意識していなかったので、講座中にじっくり手のひらをさすってみることができました。忙しい毎日の中でなかなか自分自身に目を向けることができないでいたので、この講座の時間が自分を振り返るひとときになりました。
・最近、自分が食べたいと感じていた食材(鯛やレモン)などが、なぜ食べたいのかの答え合わせができたようで面白かったです。
・初心者にもわかりやすく、とても良かったです。
・具体的な例をたくさん挙げてくださるので、イメージがしやすかったです。
大東 清美(おおひがし きよみ)先生
寺子屋*花主宰
一般社団法人 和食薬膳協会代表理事
国際薬膳師
望診法指導士
奈良県生まれ奈良育ち。幼少期はアトピーに悩み、物心がついたときから食の世界に興味を持つ。「マクロビオティック」や山村慎一郎氏のもとで「望診法」を学び、多くの食事相談アシスタントを経験。
2014年4月より大人の食の学び場、寺子屋*花を展開し大阪教室も同時に開催。
将来の子供たちに誇れる食文化を伝えるため、奈良&大阪をベースに、長崎の五島列島、北九州市の小倉など出張教室も定期的に開催中。
2024年「寺子屋*花の台所工房 菜花」をつくり、自らが厳選した食材のみで作った養生スープを毎月定期的に届けるサービスをスタート。
2019年6月から、ビオ・マルシェ宅配会員カタログで有機野菜などを使った「おうち薬膳」のレシピ・コラムも掲載中です。
本講座では「薬膳って難しそう…」という方にも安心してご参加いただけるよう、ご家庭でも取り入れやすい「おうち薬膳」をテーマにおはなしいただいています。
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