開催レポート「夏にたまった疲れのリカバリーと 初秋のうるおい...
2024.11.7
2023年12月1日(金)、オンライン講座「知っておこう 月経や更年期 ~薬膳にまなぶ 女性のからだの変化と養生~」を開催しました。
講師は、奈良県大和郡山にある薬膳専門「寺子屋*花」を主宰する 大東 清美先生 です。
大東先生が教えるのは、ご家庭でも取り入れやすい「おうち薬膳」。食べ物を通して自分の身体とうまく付き合う方法をお伝えしています。
今回のテーマは「女性のからだの変化と養生」。
月経トラブルや更年期などをテーマに、東洋医学の観点から不調を和らげる養生を教えていただきました。
東洋医学において「五臓六腑」はそれぞれ色々な働きを担っていて、女性の年齢変化に関わっている臓腑は「肺(はい)」「脾(ひ)」「腎(じん)」だと考えます。
私たちは「肺」で呼吸し、食事を摂り「脾」で消化することにより、氣・血・水(人の身体を構成する基本的な要素)と呼ばれるエネルギーのもとになる「精 (後天の精)」を作り出し、「腎」に貯蔵していきます。
そして、「腎」には生まれながらに両親からもらった「精(先天の精)」があり、「後天の精」「先天の精」の両方を合わせた「腎精」が豊富にあることが健康な状態だと考えます。
また、東洋医学では女性の身体は7年毎に変化すると言われています。0歳から成長して「精」を増やし28歳をピークに少しずつ「精」が減り続けます。それに伴い、女性のからだには様々な変化が起こり、「精」が減ることで不定愁訴が現れます。
健康を維持するためには氣・血・水のエネルギーを過不足なく補充しながらからだの中をきれいにしていくこと(クレンジング)が大切です。 そのためには、もと(支え)になる「精」がしっかり蓄えていることが重要になります。
講座では、月経トラブルの原因の一つと考えられる生殖器に溜まりやすい食材、また、溜まったものを流す食材について詳しく教わりました。卵や乳製品、ナッツ類の摂りすぎに注意し、流す(クレンジング)ために海藻類や貝類、小豆などが良いそうです。
ビオ・マルシェの有機小豆はこちらから
更年期対策としては、上記のイラストのように減っていく「精」を補う食事を積み重ねることが大切だということでした。こちらもおすすめの食材を具体的に教わりました。
例として、レシピのご紹介もしていただきました。ご参加の皆様には今回の講座限定レシピと今までにビオ・マルシェの宅配のカタログに掲載した中からテーマに合うレシピのテキストもお渡ししました。
その中から、寒い時期にもぴったりの「精」を補うレシピをご紹介します。
ラム肉は「精」を補う強い味方 ♪ ニラ・にんにく・生姜で温めケアも加わり、相乗効果の養生スープです。
オーガニックラム肉 …200g(肩ロース焼肉)
有機白菜 …300g
有機ニラ …60g
有機にんにく…8g
有機生姜 …6g
有機黒すりごま…大1
水…700cc
チキンコンソメ…2袋
有機味噌…50g
有機醤油…20cc
有機生姜…6g
有機ラー油…少々
有機金ごま油(深煎り)…適量
① ラム肉は1センチの角切りにカットして、塩小1/2と日本酒小1を馴染ませる。
② 白菜は繊維に沿って1,5センチ幅の細切り、ニラは3センチ長さ、にんにくと生姜はみじん切りにする。
③ 鍋に、たっぷり目のゴマ油と、にんにくと生姜を加え中火にかける。
④ 香りが立ったら、ラム肉を加え炒める。
⑤ ラム肉に軽く火が通ったら、白菜を加え炒め合わせる。
⑥ 水とチキンコンソメを入れて、沸騰したら弱火で2分程度煮込む。
⑦ ボールに味噌と醤油を合わせて、⑥の汁気(150cc程)で少し溶き伸ばしておく。
⑧ ⑥に⑦を加え軽く混ぜ、1分程度馴染ませ、温めた豆乳とニラを加え、弱火で沸騰直前で火を消す。
⑨ 器に盛り、黒すりゴマをたっぷり振り、ラー油をかける。
※ラー油をかけた方が味のしまりが出て美味しい!
後半は、ご参加の皆さまからいただいた質問に大東先生がお答えいただくコーナーでした。講座を聞かれて、疑問に思われたことや、具体的に聞きたいこと、ご自身に照らし合わせての質問などに、ホワイトボードも使いながら丁寧にお答え頂きました。
講座にご参加いただいた方からのアンケートから、抜粋してご紹介します。
・女性の精の増減のグラフもわかりやすく、20代の頃に女性全員がこんな話を知っていたら妊娠・出産に対する意識も変わるだろうなと思いました。
・最後の質問コーナーでの話がとても身近な話題ばかりでとても勉強になりました。
・冒頭で後天の精などの「精」をエネルギーと称してお話してくださったので、とてもストンと自分の中に入ってきました。難しい単語などなくとてもわかりやすかったです。
・時間をかけた養生が必要だという事がわかりました。体に不調が出る前に今回の学びを活かしてケアしていきたいと思います。
・精は寝てる間に貯められるということを聞き、睡眠を大切にしなければいけないと思いました。
大東 清美(おおひがし きよみ)先生
・寺子屋*花主宰
HP:http://teracoyahana.com/
Instagram:https://instagram.com/teracoya_hana?igshid=YmMyMTA2M2Y=
・一般社団法人 和食薬膳協会代表理事
・国際薬膳師
・望診法指導士
奈良県生まれ奈良育ち。幼少期はアトピーに悩み、物心ついた時から食の世界に興味を持つ。カフェで修業後、マクロビオティック(玄米菜食)の世界を学ぶため東京へ。真面目で頑張り過ぎる性格がたたり、体調不良となり「望診法」と出会う。山村慎一郎氏のもとで望診法を学び、多くの食事相談アシスタントを経験。
2014年4月より大人の食の学び場、寺子屋*花を展開し大阪教室も同時に開催。2015年7月より毎日食べたい薬膳カフェ「おうち薬膳~菜花(なばな)~」を開店。
将来の子供たちに誇れる食文化を伝えるため、奈良&大阪をベースに、長崎の五島列島、北九州市の小倉など出張教室も定期的に開催中。
2019年6月から、ビオ・マルシェ宅配会員カタログで有機野菜などを使った「おうち薬膳」のレシピ・コラムを掲載中。
こちらの商品はビオ・マルシェのネットショップでもご購入いただけます。
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