はじめてのアーユルヴェーダ vol. 24「消化力、代謝力を...
2024.11.4
ビオ・マルシェの宅配では、料理教室「VEGE & SPICE TABLE マリさんのアーユルヴェーダ食堂」を隔月で定期開催しています。今回は7月10日開催分から、レシピ「カルダモンの有機にんじんゼリー」と、暑い時期を乗り切るアーユルヴェーダの知恵をご紹介します。
有機にんじんと有機レモン果汁を使ったカルダモン風味のゼリーです。
カルダモンは、カレー、チャイなどにも使われるオリエンタルな香りのスパイスで、「香りの女王」とも呼ばれています。淡くて優しいにんじんとの相性が抜群。簡単に作れるので、ぜひお試しください。
有機にんじん1本 ・・・ 乱切り
水 350cc
粉寒天 4g
氷砂糖 50g
塩 小さじ 1/6
有機カルダモン 2粒 ・・・ 中の種を出し、クラッシュする
有機レモン汁 大さじ 2
① 鍋に人参、ひたひたの水(分量外)を入れ、柔らかくなるまで煮る。
② ①と水をミキサーにかけ、滑らかにする。
③ 鍋に、②と粉寒天、カルダモンを入れ、かき混ぜながら弱火にかける。沸々してきたら、氷砂糖、塩を加え溶かす。(クラッシャーを使い氷砂糖を砕くと溶けやすい)
④ ③の粗熱が取れたら、レモン汁を加えて混ぜ、型に流し入れる。
⑤ 冷蔵庫に1~2時間入れ、冷やし固める。
カルダモンの剥き方
尖っていない方から、バナナの皮を剥くようにして皮をめくります。こうすると簡単に種が取り出せます。
消化促進や食欲増加、また咳や痰、二日酔い、つわり、吐き気の改善の効果が期待できるスパイスです。また、香りが良いので、ストレス緩和や精神的なリラックス効果も期待できます。アーユルヴェーダでは、牛乳のカパを抑えるのに有効です。
教室では、カルダモンの入った容器を開けたとたん、パーッと鮮やかな香りが広がり「わぁ~、なんていい匂い~」と、参加者一同、何度も香りをかいでは、ため息をつかれていました。
アーユルヴェーダでは、夏~初秋にかけてピッタ(火のエネルギー)が最も高まる時期で、ピークは秋だと考えられています。
ピッタが増えすぎると、「熱さ」に関連する症状(口内炎、頭痛、下痢、イライラ、感染症)が起こりやすくなります。ピッタを上げないような食事や行動を心がけることが重要です。
また、更年期や生理中なども、ピッタが上がり、身体に熱がこもる傾向にあります。
▼ピッタを下げる食材
【甘味・苦味・渋味】
きゅうり、なす、オクラ、ゴーヤ、冬瓜、ズッキーニ、れんこん、じゃが芋、ブロッコリーなど△ピッタを上げる食材
【辛味、塩味、酸味】
辛いもの、発酵食品(納豆、甘酒、塩麹)、アルコール、脂の多い肉類、揚げ物
※辛いスパイスを摂ると、気化熱で身体を冷やす効果がありますが、摂り過ぎないことがポイント。
このように、季節のこと、自分のドーシャ(体質)や、その日の状態も含め、何をどれくらい摂るべきか、避けるべきかを考えて食事を選ぶことが大切です。
レシピにも登場した氷砂糖。そのまま口に入れて舐めていると暑さが引きます。外出の時には、携帯して持ち歩くと便利です。クリスタル・ロックと2タイプありますが、昔ながらの製法で造られる「ロック」タイプのものがおすすめです。
アーユルヴェーダでは、油の中で最も優れたものとされ、長く大切にされている食材。無塩バターから、水分・タンパク質を取り除いたもので、料理に使うのはもちろん、コットンに浸して目を押さえてパックするとクールダウンの効果があります。
インドでは体を冷やす食材といわれていて、飲み物や食べ物に入れて使われます。また、首筋や頭に吹きかけたり、コットンパックで目を押さえるとクールダウンの効果があります。
次回の「VEGE & SPICE TABLE マリさんのアーユルヴェーダ食堂」は、9月18日(水)開催、テーマは「こもった熱を取り除く食事」 です。
広島県尾道市出身
インド政府公認アーユルヴェーダライフスタイルコンサルタント
キッチンスタジオ ペイズリー インストラクターコース 修了
ヨガ教師、ヨガインストラクターの勉強中に、アーユルヴェーダに出会う。
各地でアーユルヴェーダ料理教室や、ギーの講座を開催。