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ビオ・マルシェのりんご農家 夜間瀬ASS/長野県へ行ってきました。

8月10日(金)夜間瀬ASS(長野県/下高井郡山ノ内町)

新宿駅から電車と新幹線を乗り継ぎ約2時間、さらに電車に乗り換えて約50分。信州中野駅で下車をして、夜間瀬ASSのりんご農園へ向かいました。その日の気温は30度を超えていて、長野県と聞くと避暑地?のイメージがありましたが、とても蒸し暑く汗をたくさんかきました。

 

目的地へ向かう車窓からは、りんごやぶどう、桃やすももなどの果樹農園が続いており、風情のある景色が広がっています。車に乗り換えて15分程、ようやく夜間瀬ASSの農園がある高社山(こうしゃさん)の斜面に到着しました。地面にはクローバーの葉がびっしりと広がり、まわりは立派な青いりんごの実をつけた木がたくさん。りんごのフォルムや色がなんともかわいらしく、いつまでも眺めていたくなるほどです。

「りんごの木は、苗から育てて果実が実るまでに3〜4年程かかり、寿命が30〜40年、長いもので50〜60年程生きます」と渡辺さん。今年の出来はいかがですか?と担当が尋ねると「今年の夏は雨が少なく、今のところ台風も通らなかったため当たり年かもしれない。雨が少ないと、糖度が増してゆくので甘くて美味しいりんごになるんですよ。」と嬉しそうに話す渡辺さん。今年は予定よりも出荷開始時期が早まりそうだということです。

これは、黒星病(くろぼしびょう)に感染したりんごの葉です。

「黒星病の胞子は、冬に飛んできて付着したものが、梅雨の時期に雨などを介して広がり、今頃になって葉や実に黒い点となって現れます。この菌を触った手で、他の葉や実を触ると病気が感染してしまうので、注意して取り除く必要があります。残念ながら、収穫量は予定より減ってしまいそうです。」と渡辺さん。(黒星病にも軽度、中度、重度と症状が異なりますが、いまのところ軽度ということです。)

※黒星病は、葉に現れたりそこで付着した菌が潜伏期間を経て、皆様のご自宅へ届いた時にりんごの表面に黒い点が現れたりしますが、皮をむいてしまえばそれほどひどいものはなく、お召し上がりいただいても味にも問題はありません。

「病気が出た場合に、一般的な畑では農薬をさっと撒いて対処をするところ、私はそこでじっと我慢します。それが大切だと思うんです。その時の対応が、良い結果につながることもあれば、失敗することもあるんだけどね。」と渡辺さん。なるほど、子どもが病気にかかった時に、私もなるべく薬は使わず子どもの治癒力を信じ、自然に回復するのを待つことが多いのですが、どことなくそれに通じるものがあるのかなと思いました。

(写真はいつもより早く赤い実をつけはじめた「シナノレッド」です)

りんごの栽培は、4~5月に花を咲かせ、摘果や葉の剪定をしながら、りんごに表面にまんべんなく陽の光を当ててきれいな赤色に染まるよう、真夏の暑い時期にもひとつひとつ手作業で確認をして、収穫の時期まで大切に育てられています。

なるべく安心して食べられるりんごをつくりたいというこだわりで、毎年美味しいりんごを出荷していただいています。

8月下旬よりシナノレッドのお届けが始まります!

この日は、収穫が始まったばかりのシナノレッドをおみやげをいただきました!シナノレッドの出荷は、りんごの中でも一番早く、酸味も甘みもありシャリシャリしたタイプのりんごです。今年初のりんごは、甘くてとても良い香り、とても美味しかったです。

お盆を明けた頃から、シナノレッド、シナノスイート、津軽、ジョナゴールド、ふじ、王林、紅玉と出荷が続きます。ぜひ、ご注文ください。

夜間瀬ASS

20年以上も前からこの場所でりんごの栽培に取り組み、「体や地球に優しいりんご栽培をしたい」と、化学肥料不使用、ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤を使用しない“ネオ二コチノイドフリー”の取り組みをつづけられている農園です。

?ちなみに、夜間瀬ASSの「ASS」とは、生産者のAkiraさん、Susumuさん、Shinichiさんの頭文字だそうです。

(スタッフ 岩井)

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