生産者・製造者
夜間瀬ASS
- 商品
- りんご、えのき
- 産地
- 長野県下高井郡山ノ内町
夜間瀬ASSの畑は、長野県の北部、善光寺平を望む高社山(こうしゃさん)の南斜面に広がっています。ミネラル豊富で肥沃な黒ボク土と美しい水、昼夜の寒暖差のある気候と太陽の光に恵まれた夜間瀬は、美味しいりんごが育つ産地。津軽・ジョナゴールド・ふじ・王林など様々な種類のりんごを栽培しています。
夜間瀬ASSは、この地で20年以上、土作りを基本とし生態系を壊さない、こだわりのりんごを作りつづけてきました。「体や地球にやさしいりんご栽培をしたい」と、ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤を使用しない“ネオニコチノイドフリー”の取り組みをはじめ、一部圃場では有機栽培にもチャレンジし続けています。
ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤は、有害性が問題視される有機リン系農薬に替わり、少ない量で効果が持続する新農薬として1990年代に登場しました。しかしこの農薬は、近年世界中で報告されているミツバチの大量死や減少、CCD(蜂群崩壊症候群)と呼ばれる現象の直接的な原因とみられています。果物や野菜など植物の受粉を助けるミツバチがいなくなると、農業や生物多様性の将来に大きな損失を与えることが考えられます。
さらに、洗っても落とすことができず、地中に長く残留することから、土壌や河川を汚染し、そこに生息する多様な生物・人体にも影響を与えるともいわれています。ヨーロッパ諸国では規制が進められており、有機JASでは使用が許可されていません。
夜間瀬ASSの渡辺さんは、「ネオニコチノイドの問題が取り上げられた本を読んだ時、ネオニコチノイドに関連する農薬を使用しないで栽培する方法がないかと思い、すぐにメンバーに話をしました。」と取り組みのきっかけを振り返ります。
果樹栽培は、病気や害虫の影響で一度樹が枯れてしまうと、また苗木から育て、収穫できるまで何年もかかります。新しい取り組みにチャレンジすることで害虫が多量発生する可能性も心配され、本当に大きな決断でした。
しかし、毎日畑を見回り病気や害虫を早期に対策するなど、農薬や化学肥料に頼らず、精一杯生きているりんごたちに寄り添い手入れをし、愛情たっぷりで成長を見守り続けています。この取り組みによって、体にも地球にも優しいりんごの畑が広がり、たくさんのミツバチが戻って来ることを願わずにはいられません。
「夜間瀬さんのりんご、本当に美味しかったわ!」と喜びのお声を毎シーズンたくさんいただき、楽しみにしていただいている方も多い、夜間瀬ASSのりんご。ぜひ、みなさまも食べることで、この取り組みを応援してください。