
有機米生産者の輪をつくる「お米会議」~ビオ・マルシェの活動紹...
2025.12.3
ビオ・マルシェは、生産者とともに学び合い、技術や知見を共有できるコミュニティづくりを進めています。
今回ご紹介するのは、半年に一度、生産者さんが全国から集う「農産会議」。皆さまの食卓に有機野菜を安定してお届けするための、大切な土台です。
農産会議は、全国の生産者さんが畑の“いま”を持ち寄り、数字と現場の実感を重ね合わせながら、次の一手を考える場です。
開催は、年2回。
先日(2月6日)、今年2回目の会議を開催しました。
今回は、有機野菜や有機果物の生産に携わる約50名の契約農家さんに加え、農林水産省とNPO法人有機農業認証協会からもご参加いただきました。
それでは、当日の様子をみていきましょう。
まずは、ビオ・マルシェの商品部・農産担当より、今年一年間の出荷実績を生産者の皆さんに共有します。
主要品目(トマト、レタスなど)については、価格動向や気候変動との関係、品質面の課題などについても具体的に報告し、来年度の作付け計画の参考にしていただきます。
続いては、ビオ・マルシェが近年力を入れている、オーガニック給食の普及・推進の話です。
学校給食においては特に大量かつ安定的な供給が必要で、規格も厳格です。
給食にできるだけ有機食品を使っていただくため、学校給食の現場ニーズにも応えられるよう、出荷規格や選別方法を工夫しながら、持続可能な供給体制づくりに取り組んでいます。
ビオ・マルシェは、オーガニック給食の普及によって、子どもたちの健康を守り、その食体験を通して地域と有機農業の未来を育てることを目指しています。
島根県「やさか共同農場」から、生産現場の“いま”を紹介してもらいました。
四季折々の写真とともに、「この環境で育てています」という率直な言葉。自然の美しさと同時に、厳しさも伝わります。「最近アブラムシが出ないと口に出して言うと、出るんですよ」と笑いも交えながら、日々の栽培の工夫を語ってくださいました。
有機農業は、多様性を大切にする農法。その考えは、畑だけでなく人にも向けられています。
やさか共同農場は、スタッフ一人一人がさまざまな作業を経験できる体制を整え、仕事を楽しめる環境づくりに注力しています。インターンシップやマルチワーカーの受け入れなど、若い人材も積極的に迎え入れています。
農林水産省からは、有機農業にかかわる国の政策についてお話しいただきました。
国の政策では、2030年までに有機の畑を6.3万haに拡げる目標が掲げられています。(2024年度末時点では3.45万ha)
今回は、オーガニック給食の導入状況や、補助金についてお話しいただきました。販路拡大や経営安定化にもつながる、重要なテーマです。
畑で日々努力を重ねる生産者の皆さんにとって、今後の取り組みを考えるうえで大きなヒントとなったようです。
続いては、ビオ・マルシェのスタッフも入って5~6人のグループに分かれ、グループ討論。
野菜の品質から、農園のメンバー同士のコミュニケーション、モチベーション維持まで、幅広いテーマで自由に現状や悩みを共有。解決策をみんなで考えていきます。
その場ですぐに正解が見つからなくても、同じ悩みを抱える仲間との出会いに、ほっと安心したような笑顔がこぼれる生産者さんも。
「こんなことができたら良いのに」という発想から、実現の方法を考えてみるグループもありました。
会議の中で、宅配会員の皆様の声を生産者さんにお届けしました。食べてくださる皆様の声が、生産者さんにとって一番の励みになります。
\いつもあたたかいメッセージをありがとうございます/
実際に農産会議で生産者さんにお届けした宅配会員の皆様の声を、一部ご紹介!
・大変な御苦労のなか、有機農業を続けて下さっている事に、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。野菜などスーパーで売られているものと比べ、味も格段に違い、安心安全な野菜をおいしく頂いております。これからも、どうか頑張って続けていって下さる事を切に願う次第です。そして、有機農業に対する人々の意識がもっと広がってくれる事を切に願います。
・地元のスーパー等でオーガニックや無農薬の有機野菜を探すのが大変で、ビオ・マルシェから探さなくても買えることがとてもありがたいので、今後もいろいろな野菜を楽しみにしていますので、どうぞご自愛してくださいね。
・安心・安全への信頼があるので、皮ごとお野菜をいただいています。そして、お野菜を食べた後、ヨガでいうプラーナを沢山吸収したような感覚になり、とても幸せを感じます。安心・安全で、とても綺麗なお野菜を作るのには苦労されてると思いますが、おかげで幸せな食事時間を頂いてます。ありがとうございます。
・化学的な農薬を使わないで作られたお野菜は、とても美味しくて、身体にも良いようで、ビオ・マルシェさんでお野菜を購入するようになってから、風邪などほとんどひくことがなくなりました。農作業は大変なことが多いと思いますが、いつも美味しくて健やかなお野菜を作ってくださいまして、ありがとうございます。
会議が終わったら、ホテル京阪天満橋駅前のレストラン「グランカナル」で懇親会です。
生産者さんにご提供いただいたオーガニック食材で料理を作っていただき、ビュッフェスタイルでいただきました。見た目も華やかで、とっても美味しかったです。
熱い話に花も咲き、時間があっという間に過ぎていきました。
会議の最後に、生産者さんにアンケートを配布。今後の会議をより有意義なものにしていくため、フィードバックをいただいています。
生産者さんからいただいたご意見も、一部ご紹介します。
・グループでの情報交換がとても有意義でした。土づくりの具体例を知れた。人材不足が共通する課題とお聞きしました。農福連携でうまくマッチングできるかも、と感じました。
・農林水産省の方のお話が聞けてよかった。グループ討論でも多様な意見が聞けて、参考になります。補助金関係の話は(これからも)採り上げてほしい。
・ビオさんの取り組み状況がわかりました。やさかの事例、参考になりました。国の制度や有機の現状がよくわかった。
・有用な説明を聞くことができた。それぞれ感じている課題をみんなで話すのはとても良かった。もっと良くするために、ビオ・マルシェの営業担当が(討論に)入る、同じ品目の生産者を同じグループにするなどしてほしい。
農産会議は、単なる情報共有の場ではありません。
畑での実践が数字と結びつき、政策や社会の動きとつながり、そして会員様の声が生産者さんの力になる。その循環を生み出す場です。
ビオ・マルシェが農産会議を続けているのは、有機農業を「点」ではなく「面」で拡げていきたいから。個々の努力に頼るのではなく、全国の生産者さんがつながり、学び合い、支え合える環境をつくっていきたいからです。
ビオ・マルシェはこれからも、このコミュニティを大切に育て続けていきます。