
オーガニックの卵は一般の卵とどう違うの?_有機卵の基準のはな...
2022.3.8
ビオ・マルシェの宅配は、生産者同士が学び合い、技術や知見を共有できるコミュニティづくりを進めています。
その一つが、毎年開催している「お米会議」。ビオ・マルシェの有機米生産者が年に2度集まり、お米づくりの現状や課題を率直に話し合います。
先日(11月13日)、今年2回目のお米会議が開催されました。
8月に開催した第1回目は田んぼを会場に、実際の栽培の様子を見ながらの開催でした。それに対して、第2回目の今回は、室内で一年の振り返りを行いました。
毎日食べるお米だから、有機米を選んでほしい。「食べたい」と思ってくれた皆さんに、安心でおいしいお米を届けたい。
それが、各生産者とビオ・マルシェ共通の想いです。
会議ではまず、各生産者がその年の作柄を報告し、良かった点・課題点を共有します。
味の評価だけでなく、土の状態や害虫の発生具合といった栽培環境も含めて意見を交換し、次年度に向けて改善のヒントを探ります。
近年、気候変動が栽培に大きな影響を与えています。
会員様からご要望の多い品種である「コシヒカリ」は特に暑さに弱く、高温が続くと収量や品質が落ちるリスクがあり、年々栽培が難しくなっています。
今回のお米会議では、その対策として、高温耐性があり、コシヒカリと同等以上の食味評価を得ている新品種の導入についても検討しました。
各生産者が作った有機コシヒカリでおにぎりを作り、その中に新しい品種のおにぎりを紛れ込ませて試食。香り・食感・甘みなど、コシヒカリと違いがないかを確認していきました。
お米の味や品質は、「食味検査」という指標で測ります。お米の成分や美味しさをできるだけ客観的に評価・数値化する方法で、85点満点で評価されます。
ビオ・マルシェの有機米は、特選のものはすべて70点以上。100点満点に換算すると、82点以上の高得点です。
栽培が難しい有機米でもここまでおいしくできるのは、ひとえに、有機米生産者の皆さんの日々の努力の賜物。皆さんがその土地に合った栽培方法の工夫を重ねることで、安心して食べられるおいしい有機米ができているのです。
会議の最後に、各生産者さんに自分のお米がどれかを当ててもらいました。
最初は「難しい」と悩まれていましたが、最後には正解が続出。さすが、日頃から真剣にお米と向き合っているだけあります。
こうした対話と工夫の積み重ねが、安定した有機米の供給と品質向上につながる。
そう信じて、これからもビオ・マルシェは生産者とともに取り組みを続けていきます。