
有機米生産者の輪をつくる「お米会議」~ビオ・マルシェの活動紹...
2025.12.3
日々の食卓を彩る自然のままのごはん
季節の巡り、自然の恵み、つくる人
想いを馳せて、そっと手を合わせる
こころとからだを満たしながら、一日一日をていねいに生きる
本年もビオ・マルシェの宅配をご利用いただき、誠にありがとうございました。
皆さまのオーガニックライフへのご共感に支えられ、全国の生産・製造者さんが丹精込めてつくった有機食材を、その想いとともにお届けすることができました。
今年一年の締めくくりに、つくる人々の声を添えて、感謝の気持ちをお届けします。
新しい年が、皆さまにとって実り多き一年となりますように。
株式会社ビオ・マーケット 代表取締役 大浅田 寬
スタッフ一同
一年の締めくくりとして、ビオ・マルシェの生産・製造者さんからメッセージをいただきました。
ぜひ最後までお読みいただき、有機農業にまっすぐ向き合う姿勢を感じてください。
たまねぎ、じゃが芋、南瓜、小麦
毎年「記録的」という言葉が飛び交いますが、やはり自然は人間の都合には合わせられないのだと、干ばつ、高温、そして時期外れの雨が続くたびに肌で感じます。今年も難しい年でした。
野菜たちにとっても、非常に過酷な環境が続いておりますね。
この厳しさを野菜と共に乗り越え、みなさんの食卓に百・我の野菜達をお届けすることを胸に刻みながら、日々一つひとつの小さな変化を見逃さないことを大切に家族一同畑に立っております。その年その年の実りと北海道の小さな生産者をそっと感じてもらえたら幸いです。自然の厳しさの中でまっすぐ育ち、凝縮された生命力が詰まっていると自負しております。
甘い野菜が すべて じゃない!
寒さが本格化するこれからの季節、私たちが自然とまっすぐ向き合い育った野菜達が、みなさんの食卓に確かな活力と温もりを届けることができれば、それ以上の喜びはありません。
「美味しい!」の一言のために、私たちの想いは明日も畑に向かいます。
ビオ・マルシェ有機醤油、有機だしつゆ、吟醸純生しょうゆ
3年位前までは、工場全体の醤油製造のうち、約 3割が有機醤油でしたが、今年はついに 5割が有機醤油の仕込みとなりました。来年は半分以上が有機醤油の仕込みとなりそうで す。有機食品の普及を実感しております。
また今年は50石(9,000リットル)の木桶を一本新造しました。2026年3月に、もう一本、50石新桶を製造します。伝統的な木桶文化を来世に伝えると共に、よりおいしい醤油づくりを行っていく所存です。
いつもビオ・マルシェ有機醤油をお使いいただき、どうもありがとうございます。木桶で仕込んだ有機醤油は、発酵がいいため、香りのよい、うまみの多い醤油となります。ぜひ、お正月料理にお使いください。
ぶどう、キウイフルーツ、『自然派ワイン』、『もっとも自然に葡萄じゅうす』シリーズ
「有機農業は生命産業」を合言葉に、すべての生命を犠牲にしない果物づくりを実践してきました。
栽培方法は、堆肥や有機肥料も使わず地域在来の雑草を活用して土を育て、生物を多様化して行う「雑草草生・不耕起栽培」です。それにより、自然の持つ生命力を、まるごとぶどうやキウイフルーツの栽培に活かしてきました。
それでも今年の夏の暑さは、ぶどうとキウイフルーツにとって過酷な自然条件でした。特に高温と乾燥に弱いキウイフルーツはその生命力を低下させ、収量も減少しました。
どこまでを自然にまかせ、どこに人の手をかければよいのか、毎年試行錯誤の連続です。
10月には収穫体験イベントを開催させていただき、世界農業遺産に認定された峡東地域とオーガニックぶどうのリアルな栽培の現場を実感していただきました。
9月には農薬や肥料を一切使わないオーガニックぶどうをご賞味くださり、ありがとうございました。
冬場は、自然追熟の有機キウイフルーツをお楽しみいただけると幸いです。
コシヒカリ、もち米、黒米、大豆、『有機百姓納豆』、『有機百姓もち』
今年も暑さに悩まされる夏でした。外作業は身体に堪えますし、管理も手間が増えます。
潤沢に水が流れているエリアが多いとはいえ、水路の上下全域に配分するには見回りがかかせませんし、田んぼの水温変化にも気を配らなければなりません。それでも、小原の田畑は比較的まとまっているので助かっています。
スタッフも経験の差がある中で、一緒に頑張っています。チームプレイで収穫を迎えられるのだと、しみじみ思います。
いつも私たちのお米を食べていただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、生き物いっぱいの田んぼを維持できています。
最近は『想定外の〇〇』がよく発生しますが、待っている人たちがいるので、少々のことではへこたれません。
遠く離れてはいますが、お米を通じて思いが伝わればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
生産・製造の現場から届いた言葉の一つひとつに、オーガニックを「仕事」ではなく「生き方」として選び続けてきた人の姿がありました。
ビオ・マルシェは、そうしたつくり手の想いと、日々の暮らしを大切にしたいと願う皆さまをつなぐ存在でありたいと考えています。2026年も、顔の見える関係と確かな基準を大切に、皆さまのオーガニックライフに寄り添い続けてまいります。
この記事が、ビオ・マルシェとその先にいる人たちのことを知る、ひとつのきっかけとなれば幸いです。