開催レポート「夏にたまった疲れのリカバリーと 初秋のうるおい...
2024.11.7
2023年6月2日(金)、「寺子屋*花」の大東清美先生を講師としてお迎えし、オンライン講座「薬膳にまなぶ美肌習慣~巡るからだの食養生」を開催しました。
今回のテーマは「美肌」。
講座の前半は、日々の生活で実践できる、薬膳の要素を取り入れた美肌づくりのポイントを教わりました。また、美肌づくりに欠かせない食材を使ったレシピもご紹介いただきました。
後半は、毎回好評の質問コーナー。皆様からの様々な質問や悩みに、先生が具体的な事例を交えながら、丁寧に答えてくださいました。
薬膳では「氣・血・水」というエネルギーをまんべんなく整えることが健康とされます。
講座のはじめに、「氣・血・水」の基本的な働きと、不足による不定愁訴について説明していただきました。
「氣・血・水」、これらが不足すると様々な症状が現れます。
薬膳の考え方に基づく美肌づくりのポイントは「血液をしっかり作り、血液をきれいにする」こと。具体的には、3つの食材類をバランスよく取り入れることが大切です。
①潤い食材で、艶を出す
例:スペアリブ、骨付き肉、貝類
②紫外線対策食材で、日焼けを予防
例:トマト、ビーツ
③血液浄化食材で、シミを緩和
例:青背の魚、黒酢、ターメリック
講座ではこれらの食材を使った「美肌」に良いレシピを4つ教えていただきました。
今回は、そこから「スペアリブの美肌スープ」を紹介します。
しっかり煮込んだスープは、エキスを直接取り込めるうえ、消化にも良く身体への吸収も早いのが特徴です。
「オーガニックガラムマサラ」は、クミン・コリアンダー・ナツメグ・シナモン・クローブ・カルダモンの6種の香りのスパイスをブレンドしたミックススパイス。辛み成分が入っていないため、お肌の赤みなど軽い炎症がある場合も安心です。
スペアリブからコラーゲンを摂り、ターメリックで血液浄化、ガラムマサラで消化を促します。
豚スペアリブ…350g
オーガニックローレルホール(ローリエ)…1枚
有機にんにく…5g(1かけ)
水…1,200㏄
有機じゃが芋…200g
有機たまねぎ…200g
有機ケール…80g(有機キャベツや有機にんじんでも可)
オーガニックターメリックパウダー…小さじ1
オーガニックガラムマサラ…小さじ1.5
塩…小さじ2
有機パセリ…適宜
①スペアリブを1分下茹でして、アクを取る。
②土鍋(もしくは厚手の鍋)に、分量の水・下茹でしたスペアリブ・にんにく・ローリエを入れ中火にかける。
③アクが出るなら取りながら、沸騰したら、スペアリブが揺らぐぐらいの火加減で80分煮込む。
※美肌の鍵となるコラーゲンを出すには火加減がポイントです。
④じゃが芋は中サイズなら2等分、新玉葱は中サイズなら4等分に切り、ケールは軸の部分を縦割りして3センチ幅にカットする。
⑤80分煮込んだら、ターメリック・ガラムマサラ・塩をボウルに合わせ、煮汁で溶き伸ばしてから加え、④の野菜類も加え、再沸騰してから15分煮込む。
⑥器に注ぎ、生パセリで彩る。
質問コーナーのテーマも、美肌について。色々な肌の悩み(肌の赤み、しわ、たるみ、吹き出物や湿疹など)について次々に質問があり、先生が一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
先生の回答には、美肌づくりに役立つ知識がたっぷり。
例えば「小麦粉や糖・油の摂りすぎで消化出来なかったものが、身体や皮膚に現われることがある」とのこと。その他、「外出前にトマトを食べると紫外線対策になる」「体の中の要らないものを排出するには海藻類が良い」など、すぐに実践できるお話が盛りだくさんでした。
どんなに良い食材も、一回に大量に摂取しても吸収できません。
必要な食材をこまめに摂り、食養生をコツコツ積み重ねると、3年後は明らかに変わっています。
また、吹出物や皮膚の赤みに悩まれてる時は、食べたものを記録して現れた症状と照らし合わせると、原因がわかることもあります。
「美は一日にしてならず」ですので、少しずつ積み重ねていきましょう。
講座にご参加いただいた方からのアンケートから、抜粋してご紹介します。
血液をしっかり作り、その血液をきれいにするために、小麦や糖やホルモン剤で汚染された動物のお肉や卵など控えたほうが良いものがあり、その理由まで具体例からお話しいただいたことが参考になりました。(F様)
毎回質問にしっかり答えていただけるのがありがたいです。(K様)
次回、大東清美先生のオンライン講座は11月頃を予定しています。
ご期待ください。
大東 清美(おおひがし きよみ)先生
・寺子屋*花主宰
HP:http://teracoyahana.com/
Instagram:https://instagram.com/teracoya_hana?igshid=YmMyMTA2M2Y=
・一般社団法人 和食薬膳協会代表理事
・国際薬膳師
・望診法指導士
奈良県生まれ奈良育ち。幼少期はアトピーに悩み、物心ついた時から食の世界に興味を持つ。カフェで修業後、マクロビオティック(玄米菜食)の世界を学ぶため東京へ。真面目で頑張り過ぎる性格がたたり、体調不良となり「望診法」と出会う。山村慎一郎氏のもとで望診法を学び、多くの食事相談アシスタントを経験。
2014年4月より大人の食の学び場、寺子屋*花を展開し大阪教室も同時に開催。2015年7月より毎日食べたい薬膳カフェ「おうち薬膳~菜花(なばな)~」を開店。
将来の子供たちに誇れる食文化を伝えるため、奈良&大阪をベースに、長崎の五島列島、北九州市の小倉など出張教室も定期的に開催中。
2019年6月から、ビオ・マルシェ宅配会員カタログで有機野菜などを使った「おうち薬膳」のレシピ・コラムを掲載中。
こちらの商品はビオ・マルシェのネットショップでもご購入いただけます。
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豚スペアリブ