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【レシピ付き】2021年10月12日(火)はじめてのアーユルヴェーダ~晩秋から冬にかけての食事と過ごし方~(オンライン講座)を開催しました。

原田真理さん

2021年10月12日(火)、オンライン講座「VEGE & SPICE TABLE はじめてのアーユルヴェーダ~基本のスパイス7種類を使った有機野菜のお惣菜」第6回目を開催しました。

10月のテーマは「晩秋から冬にかけての食事と過ごし方」

完成図

今回のテーマは「晩秋から冬にかけての食事と過ごし方」です。
暑かった夏が終わり、過ごしやすい季節になりました。ですが、身体には夏のピッタ(火のエネルギー)の影響がまだ残っています。さらに秋の大気の乱れによってヴァータ(風のエネルギー)が増長し、火の勢いがさらに高まる時期とアーユルヴェーダでは考えます。ピッタが乱れることで、湿疹などの肌トラブル、口内炎、胃炎、腸炎、イライラなどの症状を引き起こします。今回の講座では、夏に蓄積したピッタを鎮静させる工夫と晩秋にかけて増えてくるヴァータを意識した食事と過ごし方についてお話しました。

秋に気をつけること

秋は気温も涼しくなり、食欲も徐々に湧いてきます。冬に向けて少しずつ消化力が高まる時期ではありますが、急に食べすぎると不調が起きます。夏に溜まったピッタを増やさないために、揚げものやアルコール、発酵食はとりすぎないようにしましょう。また、夜更かしや不規則な生活、冷たいものを過剰にとるとヴァータの乱れを引き起こす原因になりますので、控えてください。

ピッタとヴァータを整えること

身体を冷やさないようにすることや規則正しい生活を心掛けてください。この時期は、身体をあたためる効果のあるオイルマッサージも有効です。アーユルヴェーダでは、太白ごま油を使います。ハンドクリームのように薄く広げてマッサージをします。マッサージをした後はそのまま湯船につかり、発汗させることが大切です。ごま油は熱い性質があるので、ピッタが強く、身体に熱がこもっている方はココナッツオイルでマッサージしてもよいでしょう。

食事では、甘味・苦味・渋味をとることを意識します。甘味は毎日食べるお米や季節のフルーツからとることができます。特にフルーツは水分が多く、乾燥性のあるヴァータには最適です。苦味のある野菜を日々の食事にプラスできない場合は、食後に緑茶を飲むことで補えます。また、旬の食材のさつまいもは、ピッタとヴァータともに有益なので、積極的に使いたい食材です。

寝る前の一杯、ゴールデンミルク

寒くなり、乾燥しやすい夜はゴールデンミルクを飲みましょう。ゴールデンミルクは、ホットミルクを白湯で半分に割り、そこにギーとターメリックを小さじ1杯ずつ溶かした飲み物です。寝る前に1杯飲むことで、身体が温まり、便秘や血液浄化にも効果的です。乳製品は特にヴァータに有効です。また、クールダウン作用もあることから、身体に熱がこもりやすいピッタにもよいでしょう。

基本のスパイス7種類から、ブラックペッパーについてお話を伺いました。

この講座では、基本のスパイス7種類をベースにした有機野菜のお惣菜をご紹介しています。
基本のスパイス7種類は、クミン(シード、パウダー)、マスターシード、ターメリック、カイエンパウダー、ブラックペッパー、コリアンダー(シード、パウダー)、ガラムマサラです。これを選んだ理由は、手に入れやすいということ。

クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンパウダーの4種類だけでも基本のカレーが作れます。その他の3種類のスパイスがあると、料理のレパートリーがぐんと広がります。今回はその中から、ブラックペッパーをピックアップしました。

ブラックペッパー(Black Pepper)

消化促進、吸収促進、食欲増進、血行促進、殺菌作用、防腐作用などの薬効があります。

ホームレメディ

ブラックペッパーは声枯れや湿性の咳などの喉の不調に効き目があります。特に重ための咳には、ブラックペッパーパウダー1~3gに生のはちみつを加えて舐め剤にすると症状が軽くなります。アーユルヴェーダでは、加熱したはちみつは消化しにくいものと考えているので、必ず生のはちみつを使用してください。また、白湯にブラックペッパーホールをひとつまみ加えて飲むと、腹部の重みを解消する効果があります。冬の時期の食べすぎや胃の不調を楽にしてくれます。

料理への活用方法

香りが良く、世界中の料理に使われています。殺菌作用・防腐作用があるので、ピクルスなど保存期間が長いものに使われています。

10月のメニュー

れんこんのココナツカレー
小松菜のバジ
パプリカのアチャール
さつま芋とビーツ

有機野菜を使ったメニュー4品、「れんこんのココナッツカレー」「小松菜のバジ」「パプリカと青じそのアチャール」「ビーツとさつま芋のスパイス スイートポテト」を作りました。その中から、「パプリカと青じそのアチャール」のレシピをご紹介します。

レシピ「パプリカと青じそのアチャール」

インド料理でアチャールは漬物をさします。オイルさえ作ってしまえば、旬の野菜を漬けるだけで簡単にアチャールができます。今回は秋の時期に取るべき甘味のパプリカを使い、青じそとレモンでさっぱりと仕上げました。

パプリカのアチャール

材料(4人分)

パプリカ 1個 ・・・ 食べやすい大きさに切っておく
青じそ 6枚 ・・・ 5~6mm幅に切る
レモン汁 ・・・ 20cc

★フォドニの材料
オイル  大さじ2
マスタードシード  小さじ1/2
ヒーング  少々
ターメリック  小さじ1/2
カイエンパウダー  小さじ1/4
塩  小さじ1/2

作り方

① フライパンにオイルを熱してフォドニをし、耐熱皿に移して粗熱を取る。

② ボウルに、パプリカ、青じそ、粗熱の採れた①、レモン汁を入れ、よく混ぜる。

③ 保存袋や保存ビンに移し、数時間~ひと晩(お好みで)漬けたら出来上がり。

フォドニとは
インド料理でよく用いられるテクニックで、温めたオイルにスパイスを加えてパチパチとはじけさせ、香りと薬効を引き出すことです。テンパリング、タルカとも言います。スパイスが焦げないよう、慣れない場合は弱火で行うと良い。

ご参加いただいた方の声

・話が的確でとてもわかりやすく楽しく拝見させていただきました。今後料理を作るのが楽しみになっています。ありがとうございました

・素晴らしい会でした、仕事の合間に受講できたのでとてもありがたく。楽しかったです。

講師 原田 真理さん

マリのアーユルヴェーダクッキングサロン主宰

アーユルヴェーダ・スパイス料理研究家、インド政府公認 アーユルヴェーダ ライフスタイル コンサルタント

原田真理さん

これまでの料理教室の様子やレシピをウェブサイトで公開しています。
ぜひ、ご覧ください。

 

 

アーユルヴェーダとは・・・

サンスクリット語のAyus (生命)、Veda(科学・知識)が語源。インド・スリランカで5,000年以上の歴史を持つ、世界最古の伝統医学です。その知恵は、毎日の生活や食事法として受け継がれています。最近は「より良く生きるためのヒント」として、世界中で注目を集めています。

次回は2021年12月7日(火)を予定しています。
皆様のご参加、お待ちしております。

 

 

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