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【レシピ付き】2021年4月13日(火)はじめてのアーユルヴェーダ~デトックスを意識した春のすごし方(オンライン講座)を開催しました。

2021年4月13日(火)、オンライン講座「VEGE & SPICE TABLE はじめてのアーユルヴェーダ~基本のスパイス7種類を使った有機野菜のお惣菜」第3回目を開催しました。

4月のテーマは「デトックスを意識した春のすごし方」

春は、冬の間に蓄積された「カパ(水のエネルギー)」が溶け、老廃物が排出される時期とアーユルヴェーダでは考えます。
冬の間に食べ過ぎなどにより、消化しきれなかった未消化物(アーマ)が、溶けだしたカパにより増長され、水分や粘液の過剰分泌が起こり、花粉症や鼻炎の原因となります。その他に、かゆみ、だるさ、眠気、頭重感のような春特有の不調も現れます。

これらの症状を悪化させないポイントは、温かいものや苦味、渋味の旬の野菜を食べることや、軽い運動をすること、昼寝は控えることです。

季節の変化に合わせて食材を選ぶ

この時期は、特に苦味、渋味、辛味のある食材を積極的にとります、
カパの増悪を避けるには、揚げ物や乳製品、小麦や芋類などの重たいものや、甘い食事を控えます。
すると、身体のだるさや眠気の軽減にもつながります。

今回の講座では、渋味のある「ごぼう」と辛味の「生姜」を使ってキーマ風カレーを作りました。
ごぼうは、食物繊維が豊富で腸内環境を整え、余分な水分を排泄する効果があります。
また、旬の野菜で毒素排泄作用がある苦味が含まれるクレソンとルッコラ。
体内の余分な水分を排泄しむくみをとる「麦」。コレステロールを排出し、高血圧にもよく、便通を促してくれるそばの実」を入れたサラダなど、デトックスを意識したメニューです。

 

新米よりも古米がおすすめ?

ごぼうや麦が体内の余分な水分を取り除く作用があるとお伝えしましたが、
日本人が好む「新米」は水分が多く消化に重いだけでなく、粘液を分泌させるため、アーユルヴェーダ的には「古米」の方がおすすめです。
日本でも昔は ”新米を食卓に出すこと=貯えがないこと ” とされ、古米を食べていたそうです。
収穫から時間が経ち、水分が減ったお米は、消化、代謝されやすくなるので、自然と身体に負担をかけない食事を昔の方はされていたのでしょうね。
消化力を重視するアーユルヴェーダの食事法で、意外なお話を聞くことができました。

基本のスパイス7種類から、ターメリックについてお話を伺いました。

この講座では、基本のスパイス7種類をベースにした有機野菜のお惣菜をご紹介しています。
基本のスパイス7種類は、クミン(シード、パウダー)、マスターシード、ターメリック、カイエンパウダー、ブラックペッパー、コリアンダー(シード、パウダー)、ガラムマサラです。これを選んだ理由は、手に入れやすいということ、「クミン」「コリアンダー」「ターメリック」「カイエンパウダー」の4種類で基本のカレーが作れるということです。その他の3種類のスパイスがあると、料理のレパートリーがぐんと広がります。
今回はその中から、ターメリックについてお話を伺いました。

 

ターメリック(turmeric)

抗菌作用、、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、解毒、浄血作用、健胃、
肝機能強化、創傷治癒促進など、ターメリックにはまだまだ沢山の薬効あり、
インドでは料理にはもちろん、ホームレメディとしても欠かすことのできないスパイスです。
カレーの黄色い色はこのターメリックで、あく抜きに使ったり、他のスパイス同士を調和する働きもします。しっかり火を通して使います。

擦り傷の治癒や止血作用

ターメリックにはケガをして出血した際の止血作用もあります。
子どもの軽いケガ、調理中の切り傷などに、ターメリックをそのまま振りかけ絆創膏などで覆えば、止血効果が期待できます。キッチンに常備すると、お守りのような存在になります。

ターメリック スパイスティー

スパイスがたくさん残っている時は、スパイスティーにしてみましょう。1リットルの水にターメリック小さじ1杯を入れて、沸かします。粉末なのでそのままでも大丈夫ですが、気になる方は茶漉しでこしてください。クセがなく飲みやすく、美容や健康のために日常的に取り入れることをおすすめします。また、喉の乾燥や不調の際にも効果的です。

 

4月のメニュー

春の有機野菜を使ったメニュー4品、「ごぼうと生姜のキーマ風カレー」「セロリと麦のポリヤル」「クレソンとルッコラのそばの実サラダ」「麦入りターメリックライス」を紹介しました。その中から、「ごぼうと生姜のキーマ風カレー」のレシピをご紹介します。何度もおかわりがしたくなる味です。ぜひ、作ってみてください!

レシピ「ごぼうと生姜のキーマ風カレー」

生姜の爽やかな香りが食欲をそそり、ごぼうの食感がクセになるキーマ風カレーです。

材料(4人分)

ごぼう 300g ・・・ みじん切り
生姜 2片 ・・・ みじん切り

玉ねぎ 1個 ・・・ みじん切り
トマト 1個 ・・・ 乱切り

オイル 大さじ 2
クミンシード 小さじ 1/2
ヒーング 少々
生姜 1片 ・・・ すりおろし
ニンニク 1片 ・・・ すりおろし

★ クミン 小さじ 1/2
★ コリアンダー 大さじ 1
★ ターメリック 小さじ 1/2
★ ブラックペッパー 小さじ 1/3
★ 塩 小さじ 1

★印のスパイスは、あらかじめ混ぜ合わせておきます。

水 500cc
ガラムマサラ 小さじ 1

作り方

① 鍋にオイルを熱し、クミンシード → ヒーング → 生姜 → ニンニクの順番でフォドニをしたら、玉ねぎを入れ色づくまで炒める。

 

② ①にトマトを加え水分がなくなるまで炒めたら★ のスパイスを入れ、1~2分炒める。
③ みじん切りにした、ごぼう、生姜を加え、② のペーストに混ぜ合わせ、水を入れ、沸騰したら蓋をし、中弱火で15分煮る。
④ 最後にガラムマサラを加え、塩で味を調えたら出来上がり。

フォドニとは
インド料理でよく用いられるテクニックで、温めたオイルにスパイスを加えてパチパチとはじけさせ、香りと薬効を引き出すことです。テンパリング、タルカとも言います。スパイスが焦げないよう、慣れない場合は弱火で行うと良い。

ご参加いただいた方の声

・前回の白ねぎのサブジと大根のカレーは、家族や友人にとても評判が良かった。いつも使いこなせない白ねぎと大根が大変身して嬉しかった。

・今日の野菜セットで、有機ごぼうが届いたのでさっそくキーマ風カレーを作ってみようと思います。

・レシピもとても簡単で作りやすく、何度もリピートして作っています。ビオ・マルシェの野菜が美味しく食べられます。

・理論のお話もとても分かりやすかったです。日頃、常識と思っていたことがそうでなかったり。驚きでしたがとても納得がいきました。

 

講師 原田 真理さん

インド政府公認 アーユルヴェーダ ライフスタイル コンサルタント)
スパイスクッキングサロンアンナプルナ食堂 主宰

これまでの料理教室の様子やレシピをウェブサイトで公開しています。
ぜひ、ご覧ください。https://biomarche.jp/info-cat/ayurveda 

アーユルヴェーダとは・・・

サンスクリット語のAyus (生命)、Veda(科学・知識)が語源。インド・スリランカで5,000年以上の歴史を持つ、世界最古の伝統医学です。その知恵は、毎日の生活や食事法として受け継がれています。最近は「より良く生きるためのヒント」として、世界中で注目を集めています。

次回は2021年6月15日(火)を予定しています。
皆様のご参加、お待ちしております。

有機JAS認定8~9品目 旬の有機野菜 お試しセット

VEGE & SPICE TABLE マリさんのアーユルヴェーダ食堂

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