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有機びわのクリーム大福

あわただしい日常から、ちょっとだけ解放された日曜日の昼下がり。淡い光が差し込むキッチンで、そっと果物に手を伸ばす_______豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、季節を感じるヴィーガン・スイーツを作ってみませんか?

有機びわのクリーム大福

今月のテーマは、有機びわ。

初夏の限られた期間にだけ店頭に並ぶびわ。毎年この時期を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。みずみずしい果肉とさっぱりとした後味の甘さが、この時期によく似合うフルーツの一つです。中医学ではびわの葉は生薬としても使われ、「肺」と「胃」に入って咳を鎮めたり、胃熱を去るなどの健胃薬として使われます。びわの実も、葉と同様の効能のほかに、唾液を増やして口内環境を整える作用があると言われています。

「有機びわのクリーム大福」は、白玉粉でつくった求肥に、手作りの餡子とフレッシュな有機びわを包んだフルーツ大福です。餡子はふっくらと炊き上げてからフードプロセッサーで撹拌してなめらかにすることで、こしあんの風味が楽しめます。包んだびわの中には桜風味の大豆ホイップクリームを詰めました。甘味は控えめにして、びわの風味を生かしました。

全体の流れ

3個分

所要時間

約2時間

1.餡子をつくる

小豆を炊きフードプロセッサーで撹拌して餡子をつくります。

2.求肥をつくる

電子レンジをつかい、白玉粉で求肥をつくります。

3.材料を包む

餡子とびわを求肥で包んで仕上げます。

1.餡子をつくる

材料

作りやすい分量

・小豆 100g
・ココナッツシュガー 75g

作り方

小豆を洗います。大きめの鍋を用意し、小豆を入れて火にかけ沸騰させます。

沸騰したら鍋の中の水を少し捨て、冷水を足します(びっくり水)。冷水は中のお湯が50℃くらい、割とたっぷりめに加えます。これを3回繰り返します。

次に小豆が被るくらいの水を入れて蓋をし、弱火で40分ほど煮ます。途中で水が少なくなったら足しながら煮ていきます。

火を止めてそのまま30分おいて小豆を蒸らします。

小豆が完全に柔らかくなったらボウルの上にザルを置き、小豆の水気を切ります。

水気を切った小豆をフードプロセッサーに入れて撹拌します。2分ほど撹拌して止めます。

テフロン加工などの焦げにくい鍋を用意します。

小豆の水切りをしたときにボウルに残った煮汁の上澄みの汁を捨て、煮汁の呉(=生あん)を残します。

鍋に煮汁の呉とココナッツシュガーを入れて火にかけ、沸騰させます。

沸騰したら小豆を入れて、水分を飛ばすようにヘラなどをつかってまんべんなく練ります。山ができるくらいの固さになったら完成です。

あら熱が取れたら容器に入れて保存します。

2.求肥をつくる

材料

・白玉粉 60g
・てんさい糖 25g
・水 80cc
・片栗粉 適量

作り方

ボウルを用意し、片栗粉以外の材料を全て入れてよくかき混ぜます。

ラップをしてレンジで(500w)1分加熱し、取り出してよく混ぜます。

もう一度ラップをしてレンジで30秒加熱します。

片栗粉をまぶして取り出します。

生地を3等分にカットし、軽く丸めておきます。

3.材料を包む

材料

・びわ 3個

・桜風味のホイップクリーム(作り置き) 適量

桜風味のホイップクリーム

【材料】作りやすい分量
・豆乳ホイップ 200ml
・てんさい糖 20g
・桜の塩漬け 1g
・ビーツパウダー 小さじ1/4
・バニラエクストラクト 小さじ1/2
・水、氷 適量

【作り方】豆乳ホイップとボウルをよく冷やしておきます。別のボウルに水と氷を入れ、その上にボウルを載せます。材料を入れてミキサーでよくホイップします。

桜風味のホイップクリームの作り方は 有機いちごと桜ホイップのカップケーキ で詳しく紹介していますのでご覧ください。

作りたての豆乳ホイップクリームを使うと固め、冷凍保存した作り置きを使うと、とろっとしたクリームが楽しめます。

作り方

びわを洗って皮を剥き、縦に半分にカットして種をとります。

種の部分に桜ホイップを詰めて、もう半分のびわを重ねます。

求肥と餡子を用意します。

片栗粉を適量手につけて、求肥を手のひらで伸ばし、その上に餡子を適量載せます(小さじ1程度)。

びわを乗せて求肥を伸ばしながら、びわを包みます。閉じ口を下にして置きます。

今回はトップに桜の花びらの塩漬け(水洗いして水気をよく切ったもの)を載せました。

今回使った材料の一覧

ストック確認やお買物のチェックリストとしてご活用ください。

ビオ・マルシェの宅配 取扱商品

・有機びわ
・国産小豆(乾燥)
・オーガニックココナッツシュガー
・白玉粉
・てんさい糖
・国産片栗粉

その他の商品

・豆乳ホイップ
・バニラエクストラクト
・ビーツパウダー
・桜の花の塩漬け

レシピ・写真

鈴木 桂子 Suzuki Keiko

インディペンデント・フォトグラファー/ヴィーガンレシピ・デベロッパー

漢方養生指導士上級、フードロスゼロ料理アドバイザー

1990年代に映画監督・園子温率いる街頭詩パフォーマンス「東京ガガガ」に参加、以後約10年にわたり自主映画製作に関わる中で銀塩カメラに興味を持ち、撮影・現像を習得、作品制作を始める。

気候変動などの深刻な地球環境問題には、ヴィーガン・ダイエット(完全菜食主義の食事)が有効であるという研究に感銘を受けてヴィーガンに。心臓疾患や糖尿病などの疾病予防にも効果があると期待されているヴィーガン・ダイエットを、もっと多くの人に知って欲しいという思いから、料理レシピブログ Veggitrabbit Vegan Recipes を立ち上げ、できるだけ少ない材料で、簡単に作れる菜食レシピを考案、投稿している。

ヴィーガンとなってから「薬(医)食同源」や「代替医療」に深い関心を持つようになり、中国伝統医学の学習を開始。中医師を目指し目下勉強中。

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