はじめてのアーユルヴェーダ vol. 24「消化力、代謝力を...
2024.11.4
2020年11月16日(月)、オンライン講座「VEGE & SPICE TABLE はじめてのアーユルヴェーダ~基本のスパイス7種類を使った有機野菜のお惣菜」を開催しました。今回は、改めて「アーユルヴェーダの基本」を取り上げ、初めての方にもたくさんご参加いただきました。
オンライン講座では、あらかじめレシピと資料はメールでお送りします。前半1時間は「スパイスレッスン」、料理をしながらスパイスの使い方について学びます。後半は「アーユルヴェーダ講座」。アーユルヴェーダの基本や食べ方7カ条、それぞれの体質に合わせた食べ方についてお伝えしました。
開催後は、メールでオンライン講座の録画を限定配信。さらに、講師の原田真理さんからのメールでフォローアップも実施しています。
講座の中で、アーユルヴェーダの基本についてお伝えしましたが、その中でも、すぐに実践できそうなのが「食べ方7カ条」です。
【食べ方7カ条】
・規則正しい時間に食事をする(ただし、前の食事が消化されてから)
・自分の消化力に見合った量・質の物を食べる
・体温より低い飲食物は控える
・旬の物、食べ慣れた物を食べる
・6味(甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味)の揃った食事をする
・美味しく、ホッとする食事
・複雑でない、簡単な調理の食事
何を食べるかということはもちろん、「自分の消化力に見合った量」を食べるというのは、一体どういうことでしょうか?消化量については、例えば胃の半分(2/4)は固形物、1/4は液体、1/4は空けておく、日本でいう「腹八分目」のイメージだそうです。また、1回の食事での目安は、「両手に載り切る量」とのこと。消化力を上回る量を食べると未消化物が体内にたまって不調や病気の原因になる、とアーユルヴェーダでは考えられています。
イベント当日は冬の有機野菜を使ったメニュー4品、「有機里芋のヨーグルトカレー」「有機大根のカチュンバル」「有機ビーツのポリヤル」「ターメリックライス」を作りました。
玉ねぎを40分以上かけて飴色になるまで炒めます。玉ねぎをしっかり炒めることで、野菜だけで驚くほどのコクや味の深みが出ます。ヨーグルトの酸味とのバランスも絶妙です。ぜひ、作ってみてください。
里芋 300g ・・・ 皮をむき、1cm幅の半月切りにしておく
オイル 大さじ 2
クミンシード 小さじ1/2
ヒーング 少々
にんにく 1片 ・・・ みじん切り
生姜 1片 ・・・ みじん切り
玉ねぎ 2個 ・・・ みじん切り
トマト 1個半 ・・・ ザク切り
★ターメリック 小さじ 1/3
★クミンパウダー 小さじ 1/3
★コリアンダーパウダー 小さじ 2
★カイエンパウダー 小さじ 1/4
★塩 小さじ 1
★印のスパイスは、あらかじめ混ぜ合わせておきます。
ヨーグルト 100g
水 適量
しょう油 小さじ 1/2
香菜(トッピング)適量
①鍋にオイルを熱してフォドニをし、玉ねぎを入れる。
玉ねぎが色付いたらトマトを加え、水分がなくなるまでしっかり炒める。
②①に、★ を加え1~2分炒めたら、ヨーグルトを加え混ぜ合わせる。
③里芋を ② に入れ、全体にペーストを絡めたら、ひたひたまで水を足し、沸騰したら蓋をして弱火で煮る。
④里芋に火が通ったら、塩で味を調え、最後にしょう油を加えて出来上がり。
お好みで香菜をトッピングする。
フォドニとは
インド料理でよく用いられるテクニックで、温めたオイルにスパイスを加えてパチパチとはじけさせ、香りと薬効を引き出すことです。テンパリング、タルカとも言います。スパイスが焦げないよう、慣れない場合は弱火で行うと良い。
沢山のスパイスを使う必要はありません。基本のスパイスの組み合わせを変えるだけで、全く違う味になるから不思議です。いつものお野菜を、新しく変化させてみませんか。
アーユルヴェーダとは・・・
サンスクリット語のAyus (生命)、Veda(科学・知識)が語源。インド・スリランカで5,000年以上の歴史を持つ、世界最古の伝統医学です。その知恵は、毎日の生活や食事法として受け継がれています。最近は「より良く生きるためのヒント」として、世界中で注目を集めています。
次回は2021年1月28日(木)に開催を予定しています。