はじめてのアーユルヴェーダ vol. 24「消化力、代謝力を...
2024.11.4
ビオ・マルシェの宅配では、有機野菜を使った料理教室「VEGE & SPICE TABLE マリさんのアーユルヴェーダ食堂」を隔月で定期開催しています。今回は11月13日開催分から、レシピ「焼き有機小かぶのカレー」「有機南瓜とココナッツミルクのデザート」をご紹介します。
秋から冬にかけては、消化力が上がっていく時期。とはいえ、食欲に任せて食べてしまうと、消化力が追い付かず不調が出てしまうことも。
今回のテーマは、「消化力を調える食事」。ごちそうを食べる機会の多い時期にぴったりのレシピです。消化促進のためにブラックペッパー、血液を浄化させるためにターメリックを使います。
何度もおかわりをしたくなる、小かぶの甘味とスパイスの効いた美味しいカレーです。まるごと焼いた小かぶには、甘味や旨味が凝縮されています。煮込んだ後に煮崩れないよう、軽めに焼くのがコツです。
有機小かぶ ・・・4個(皮付きのまま6~8等分のくし切り、茎は約4cmの長さに切る)
オイル・・・大さじ3 ※ひまわりオイルやサラダオイル
ヒーング ・・・少々
有機生姜・・・1片(すりおろし)
有機にんにく・・・1片(すりおろし)
有機玉ねぎ・・・1個(みじん切り)
有機トマト・・・1個(乱切り)
☆ターメリック ・・・小さじ1/2
☆チリ・・・小さじ1/4
☆ブラックペッパー・・・小さじ1/3
☆塩・・・小さじ1
(☆印のスパイス類は計量して混ぜておく。)
水 適量
① フライパンにオイル(分量外)を熱し、かぶを焼き、取り出しておく。
② 鍋にオイルを熱し、フォドニ(生姜、にんにく、玉ねぎの順番で)する。玉ねぎがきつね色になったら、☆のスパイスを入れ、1~2分炒める。
③ ②にトマトを加えペーストになるまで炒める。
④ ③に、①のかぶと茎を加え、ペーストをからめたら、ひたひたまで水を入れ、沸騰したら蓋をして弱火にし、15分煮る。
<フォドニとは>
インド料理でよく用いられるテクニックで、温めたオイルにスパイスを加えてパチパチとはじけさせ、香りと薬効を引き出すことです。テンパリング、タルカとも言います。スパイスが焦げないよう、慣れない場合は弱火で行うと良い。
ご参加された皆さんが口を揃えて「美味しい~」と絶賛したデザートです。南瓜の甘い香りとココナッツミルクのコクがとても良く合います。ココナッツミルクは、酸化防止剤が入っていないものがおすすめです。
有機南瓜・・・150g(皮をそぎ落とし、2cm 角に切る)
オーガニックココナッツミルク ・・・140ml
有機平飼い卵 ・・・1個
洗双糖(砂糖)・・・大さじ3
ココナッツミルク
シナモンパウダー
ミント
①鍋に南瓜とひたひたの水を入れ、柔らかくなるまで煮たら、ザルにあげておく。
②①と、トッピング以外の材料をミキサーにかけ、滑らかにし、型に流し入れる。
③天板に②を並べ、お湯を注ぎ、170℃に予熱したオーブンで、20分蒸し焼きする。
④荒熱が取れたら、ココナッツミルク、シナモンパウダー、ミントを飾り、冷蔵庫で冷やす。
レシピを見なくても作れそうなぐらい簡単なので、南瓜が手に入る時期にぜひ作ってみてください。
アーユルヴェーダやインド料理と聞くと、「辛い」「カレー」、スパイスを何十種類も使った料理、などを思い浮かべる方も多いかもしれません。ですが、マリさんの提案する料理は、辛みはほとんど感じません。「基本のスパイスを使って、旬の野菜の味や旨味を引きだし、六味(甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味)がバランス良く揃い満足感が得られる料理」がモットー。
普段の食事として取り入れられるのも嬉しいポイントです。動物性食品を使わないベジ料理とは思えないくらい美味しくて、ついつい「おかわり」をしてしまうほど。
デモンストレーションでは、スパイスを弾けさせる様子や、料理の工程を実際にご覧いただきます。また、料理と一緒に、アーユルヴェーダを暮らしに取り入れるコツなどもご紹介しています。2か月に一度、定期的に開催しています。
アーユルヴェーダがはじめて、という方でも大丈夫です。ぜひ、ご参加ください。
広島県尾道市出身 スパイス料理研究家
インド政府公認アーユルヴェーダライフスタイルコンサルタント
キッチンスタジオ ペイズリー インストラクターコース 修了
ヨガ教師、ヨガインストラクターの勉強中に、アーユルヴェーダに出会う。
各地でアーユルヴェーダ料理教室や、ギーの講座を開催。アーユルヴェーダドクターが来日する際に、食事の担当を任されている。