和歌山県有田郡の平飼い養鶏場「蒼生舎」を訪問してきました
2024.11.19
百・我(ももんが)の阪井さん(写真左)は、30年以上も有機栽培で北海道・富良野の大地を耕す生産者です。栽培するのは、北海道野菜の代表選手、有機じゃがいも・有機玉ねぎ・有機かぼちゃなどです。阪井さんは、周りに棲む生き物、季節の移ろい、野菜たちの生長等、畑を通して見える「農業」の素敵な瞬間を私たちに教えてくださる生産者です。
毎年、この時期になると阪井さんからメッセージが届きます。今年も、収穫時期を迎えた富良野から、農作物の作柄と共に素敵なメッセージをいただきました。
いつもの雪解けから5月初めの長雨で、玉ねぎは足踏み状態で一部スロースタート。その後少雨。5月末に突然の高温。8月中旬までの干ばつ高温。帳尻合わせのように収穫の今、長雨が続いております。人間の都合とはうまくいかないものです。
じゃがいも(ゆきつぶら・さやあかね)
ゆきつぶら。早生系で疫病打撲(収穫キズ)に強い品種をやっと見つけたのですが、もう種子として作られていなく、自家採種で増やし3年目。やっと出荷にこぎつけました。
そうか病の発生が少しあり、仕上がりまでの干ばつの影響で伸び遅れ、全体的に小さ目かと思われますが、味は抜群にでんぷんがのっています。晩成のさやあかねは肥大期に雨が間に合って、今後に期待!
玉ねぎ(オホーツク22・北のルージュ)
移植が遅れた畑では、タマネギバエの発生で20%くらい6月初めに枯れて消えてしまいました。
マルチ栽培で少ない水分を分かち合い健闘していましたが、高温干ばつでのスリップス(アザミウマという虫)の大発生で8月初めには真っ白に葉が食害されました。
もう少し太れず、根の部分がとんがったのは、もう少し太りたかった玉ねぎです。味が濃縮された、甘さと辛さを楽しんでください。南瓜(九重栗・坊ちゃん)
九重栗。高温干ばつの中、意外と頑張って生育的にはよく育って、味もでんぷんがのって美味しく、玉の大きさも1.5キロくらいで手頃です。坊ちゃんはそこそこの玉付きではと思います。
10年前衝撃を受けました!東京日比谷で偶然見たテオ・ヤンセンの作る生命体。
なんと今年、札幌にやってきました。縁あって家族で見ることができ、あの時の感動を分かち合えました。そんな農業がやりたいのです。
種子を蒔く時点で自然から遠ざかってしまうのが農業の性です。
今年2人目の孫が生まれました。
縁あって色々な人たちと結び、
この縁の中で皆様に届けていただき食べて頂き、
また私たちに返って種を蒔く。
このサイクルに感謝です。2019年41回目の感謝の秋
富良野 百・我 阪井