和歌山県有田郡の平飼い養鶏場「蒼生舎」を訪問してきました
2024.11.19
農悠舎王隠堂を後にして、山の上にある王隠堂農園の加工場へと向かいます。
王隠堂農園では、ビオ・マルシェ「有機梅エキス」を作っていただいています。この日は梅エキスがつくられる様子も見学してきました。
梅エキスとは、殺菌・整腸作用をもつ民間薬として古くから利用されてきた、日本の伝統的な健康食品です。
お馴染みのクエン酸の他に、様々なポリフェノールが含まれていることが近年の研究で分かってきており、習慣的に摂取することで、私たちの健やかな生活をサポートしてくれることが期待されます。
収穫した青梅を加工場まで運んだら、大きな機械で砕き、実と種に分けます。(訪問当日は、作業終了後だったので、実際に作業しているところの写真を見せていただきました。)
砕いた梅の実を麻袋いっぱいに詰め込みます。
※写真は、作業後に干されていた麻袋です。たくさんありますね。
梅の実がいっぱい詰まった麻袋を、大きい万力のような圧搾機で圧搾します。
1トンもの青梅を搾りますが、得られる果汁は半分の約500リットルです。
こうして搾った青梅果汁を濾して、大きな鍋(槽)でじっくり煮詰めていきます。(「一次炊き込み」といいます。)
その時間はなんと約10時間!ここで時間をかけてしっかり煮つめないと、青臭くなってしまうそうです。
対照的に、一般的な梅エキスは、効率を追求して短時間で製造されています。具体的には、梅を漬けた時に出る梅酢をイオン交換膜に通して、塩分だけを取り除いてから煮詰めています。この方法だと、時間も手間も短縮されて値段も抑えられますが、王隠堂農園のように青梅そのものを使うほうが、青梅の成分を余すことなくそのまま凝縮できます。
見た目は同じでも、中身は全然違うのですね。
一次炊き込みを終えたたものがこちら。
煮詰めたものを後日かき混ぜながら、火加減を調整しつつさらに煮詰めていきます。(二次炊き込み)
この工程では、少しでも目を離すと焦げてしまいます。
いいものを手間暇かけて作っているので、失敗は許されない。
そんなプレッシャーと戦いながらかき混ぜているそうです。
1時間半ほどかけて煮詰られた梅エキスです。
1トンの青梅を煮詰めてできる梅エキスは、わずか20~30キログラム(2~3%)程度です。
こうして手間暇かけて完成した貴重な有機の梅エキス。毎日をいきいきと過ごしたい方、是非一度お試しください。
(スタッフ 津川)
奈良県・王隠堂農園に行ってきました① 旬の野菜レストラン 農悠舎王隠堂
ビオ・マルシェのネットショップで購入する。
ビオ・マルシェのネットショップで購入する