りんごのタルト|Veggit rabbit’s ...
2024.11.1
あわただしい日常から、ちょっとだけ解放された日曜日の昼下がり。淡い光が差し込むキッチンで、そっと果物に手を伸ばす_______豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、季節を感じるヴィーガン・スイーツを作ってみませんか?
夏は、チョコレート好きにとっては少し残念な季節。暑さに弱いチョコレートは、しばらくの間店頭に並ぶ数が少なくなってしまいます。でも……やっぱり食べたい! チョコレートが食べたい!
「すもものチョコレートスコップケーキ」は、そんなチョコレート・ラヴァーズにぴったりなココアパウダーを活用したケーキです。
前回の「桃のワインコンポート」同様に、赤ワインシロップに一晩漬け込んだすももと、グルテンフリーのスポンジ生地を2段に重ね、しっとり、リッチなケーキに仕上げました。すももの特徴であるプリプリとした食感も楽しめます。
今回のテーマは、すもも。
”桃もすももも桃のうち、すももも桃も桃のうち”___この早口言葉のフレーズ、みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
桃も、すももも、同じバラ科に属す植物なのですが、桃はモモ属、すももはサクラ属の果樹。厳密に言うと、桃とすももは別種の植物になるのですね。
みずみずしく、とろけるような甘さの桃に対して、すももは小ぶりでプリプリとした果実と爽やかな酸味が特徴。植物学上から見ても、すももは同じバラ科サクラ属の「さくらんぼ」に近いフルーツといえます。
中医学の食養生(食べ物で身体を養い、病気を治す)では、すももは体内の水分代謝を正常化する働きがあるといわれています。また、肝機能を高めて血のめぐりを良くし、体内にこもった熱(肝火・肝熱)を鎮めるため、イライラなどのストレスにも効果的といわれています。厳しい残暑が続く夏の日のメニューに、積極的に取り入れたいフルーツですね。
約11cm × 19cm スクエア型容器
約1時間30分〜2時間(すももを漬け込む時間は除く)
すももをワインと甜菜糖を合わせたシロップに一晩漬け込みます。
米粉をメインにしたグルテンフリー粉をつかったケーキ生地をつくります。
ケーキ生地とすもものワインコンポートを2段に重ね、オーブンで焼きます。
つくりやすい分量
・すもも 1パック(5個)
・赤ワイン 300cc
・甜菜糖 100g
□すももを洗い皮をむきます。カットしてタネを取り、くし切りにします。
大きめの鍋に赤ワインと甜菜糖を入れて火にかけます。沸騰して、甜菜糖が完全に溶けたら火を止めます。粗熱が取れたらすももを入れて、冷蔵庫で一晩漬け込みます(保存容器に詰め替えてもOKです)。
すももがムラなく浸かるように、すももがかぶるくらいのワイン液に漬け込みましょう。
・米粉 80g
・オーツ麦 60g
・片栗粉 40g
・葛粉 20g
・ココアパウダー 大さじ5
・ココナッツオイル 90g
・豆乳 120g
・アップルソース 1/2カップ
・アガベシロップ 1/4カップ
・ベーキングパウダー 小さじ1
・ベーキングソーダ(重曹)小さじ1/2
ボウルに粉類を全て入れ、混ぜ合わせます。
ミキサーまたはフードプロセッサーに、粉類以外の材料を全て入れて回します。
混ぜ合わせておいた粉類を加えて、なめらかな生地になるまで回します。
使用する粉類は全てグルテンフリーなので、ミキサーを使って混ぜ合わせてもOK。粘りが出ることなく、生地が仕上がります。
・すもものワインコンポート (適量)
・ケーキ生地
□オーブンを180℃に予熱します。
□容器にココナッツオイルなどを塗っておきます(オーブンシートを敷いてもOKです)。
□すもものワインコンポートをキッチンペーパーなどの上に置き、軽く水気を取っておきます。
容器にケーキ生地の1/2を流し入れます。上にすもものワインコンポート並べてのせます。この作業を繰り返し、2段重ねにします。
オーブンで35〜40分ほど焼きます。竹串を刺してみて、生地が付いてこなければ焼き上がりです。常温で冷ました後、スプーンなどで取り分けてサーブします。冷蔵庫で軽く冷やしてから食べても美味しいですよ。
冷やして食べても美味しいですが、冷やしすぎると生地が固くなってしまいますので注意しましょう。固くなった場合は、オーブンや電子レンジで軽く温めると、ふわっと感が戻ります。
ストック確認やお買物のチェックリストとしてご活用ください。
・すもも
・ラ グート デュ メートル 赤
・甜菜糖
・有機米粉
・有機片栗粉
・吉野葛
・有機豆乳
・オーガニックブラックココア
・有機アップルソース
・シリンゴル重曹
・有機アガベシロップ
・有機エキストラヴァージンココナッツオイル
・オーツ麦
インディペンデント・フォトグラファー/ヴィーガンレシピ・デベロッパー
1990年代に映画監督・園子温率いる街頭詩パフォーマンス「東京ガガガ」に参加、以後約10年にわたり自主映画製作に関わる中で銀塩カメラに興味を持ち、撮影・現像を習得、作品制作を始める。
一時期写真制作から遠ざかっていたものの、イギリス留学を機に制作意欲が再熱。帰国後、フォトグラファー兼ライターとして、旅行関連の書籍をメインに執筆多数。
気候変動などの深刻な地球環境問題には、ヴィーガン・ダイエット(完全菜食主義の食事)が有効であるという研究に感銘を受けてヴィーガンに。心臓疾患や糖尿病などの疾病予防にも効果があると期待されているヴィーガン・ダイエットを、もっと多くの人に知って欲しいという思いから、料理レシピブログ Veggitrabbit Vegan Recipes を立ち上げ、できるだけ少ない材料で、簡単に作れる菜食レシピを考案、投稿している。
ヴィーガンとなってから「薬(医)食同源」や「代替医療」に深い関心を持つようになり、中国伝統医学の学習を開始。中医師を目指し目下勉強中。