フレッシュ梨のアーモンドタルト|Veggit rabbit&...
2024.11.8
あわただしい日常から、ちょっとだけ解放された日曜日の昼下がり。淡い光が差し込むキッチンで、そっと果物に手を伸ばす_______豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、季節を感じるヴィーガン・スイーツを作ってみませんか?
今回のテーマは、桃。
8月に入り、気温の高い日が続いています。暑さによる夏バテや、たくさん汗をかくことで体内の水分が奪われがちです。冷たいものをたくさん食べてしまうことにより、必要以上に身体が冷えてしまう時期でもあります。今回使った「桃」や「甘酒(米麹の甘酒)」は、中医学の食養生では身体を温める性質があります。
米麹を発酵させた甘酒は、100種類以上の酵素が含まれていて、とても栄養価の高い食材です。残暑が厳しく、身体がだるいといった症状が出やすいこの時期には、砂糖などの甘味の代わりとして積極的に使いたいですね。
「桃の甘酒アイスクリームと酒粕クラッカー」は、フレッシュな桃を軽くコンポートして作った桃ペーストと豆腐で作ったアイスクリームです。甘味には栄養価の高い甘酒を使いました。豆腐を使うことで、クリーミーながらも口溶けの軽い食感に仕上がっています。
4、5人分
約2時間(冷やし固める時間は除く)
軽くコンポートした桃をブレンダーでペースト状にします。
材料を合わせてアイスクリーム液を作り冷やし固めます。
強力粉と全粒粉で作ったサクサク生地のクラッカーを作ります。
作りやすい分量
・桃 大サイズ2個(中サイズ3個) 約700g
・てんさい糖 100g
・白ワイン 100cc
・水 200cc
・レモン果汁 大さじ2
・イチゴ(オプション)50g(4、5個)
桃を流水で洗います。
皮がついたまま適当な大きさにカットし、大きめの鍋に入れます。
てんさい糖を入れ、水分が出てしっとりとするまで10分ほど置きます。
火をつけ、沸騰してきたら火を弱めて蓋をし、10分ほど煮ます。
火を止め、あら熱が取れるまでそのまましばらく置きます。
あら熱が取れたら、桃を取り出します。皮を剥いて容器に入れ、ブレンダーで撹拌しなめらかなペーストにします。
(オプションでいちごを加えます。)
オプションのいちごを入れることで、画像のようにほんのりと赤みがつき、より果実味が出るのでおすすめです。
桃のペーストはプレーンヨーグルトにかけたり、スムージーに混ぜたりしても美味しいです。すぐに使いきれない時には、小分けの袋に入れて冷凍保存も可能です。
・木綿豆腐 280g(水切りした状態で約200g)
・桃のペースト 180g
・玄米甘酒(濃縮タイプ) 60g
・なたね油 30g
・バニラビーンズ またはバニラエクストラクト 少々
・岩塩 少々
□豆腐を熱湯で10分ほど茹で、ザルにあげて水切りをします。あら熱が取れたらキッチンペーパーで包み、(できれば)重しをして冷蔵庫で一晩置いて水気をよく切ります。
材料を全て容器に入れます。
ブレンダーで滑らかなクリームになるまで撹拌します。
味を見て、甘味を調整します。
クリームを容器に入れ、表面を平らにならします。
冷凍庫に入れて固めます。
半日ほど経過してシャーベット状になったところで、一度冷凍庫から取り出し、スプーンやフォークでほぐします。
一度だけでもOKですが、2、3回繰り返すと滑らかなアイスクリームになるのでおすすめです。
・強力粉 90g
・全粒粉 90g
・アーモンドパウダー 20g
・酒粕 30g
・なたね油 40g
・水50cc〜
・ヘンプパウダー 15g
・岩塩 小さじ1/2
ボウルに粉類全てと塩を入れて泡立て器などで混ぜ合わせます。
次に酒粕を入れ、手の指を使って擦り合わせながら粉と馴染ませます。
なたね油を入れ、同じように粉がサラサラになるまで擦り合わせます。
水を入れ、練らないように生地をまとめます。
台に載せて生地を半分にカットします。
カットしたものを上に重ね、手のひらで押して伸ばします。
この作業を4、5回繰り返してパイのような層になるようにします。
綿棒で厚さ5mm程度に伸ばし、長方形に整えます。
包丁などで4角をカットし、さらに適当な大きさにカットします。
オーブンで25分ほど焼き上げます。
ストック確認やお買物のチェックリストとしてご活用ください。
・桃
・有機玄米あま酒(2倍希釈タイプ)
・国産なたねサラダ油
・てんさい含蜜糖・粉末
・有機レモン果汁
・国産有機強力粉
・国産有機全粒粉
・酒粕
・有機木綿豆腐
・有機ストロベリー(冷凍)
・有機ヘンプパウダー
国際中医師/ヴィーガン薬膳ごはん研究家/フードロスゼロ料理アドバイザー
気候変動などの深刻な地球環境問題には、ヴィーガン・ダイエット(完全菜食主義の食事)が有効であるという研究に感銘を受けてヴィーガンに。中医学とマクロビオティックを学び、双方の理論や技法を活かした、簡単に作れて身体と環境に優しいヴィーガン薬膳ごはんを考案している。
ホームページ:Veggitrabbit Vegan Recipes
インスタグラム:@veggitrabbit