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有機グレープフルーツとジンジャーローズヒップのゼリー

あわただしい日常から、ちょっとだけ解放された日曜日の昼下がり。淡い光が差し込むキッチンで、そっと果物に手を伸ばす_______豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、季節を感じるヴィーガン・スイーツを作ってみませんか?

有機グレープフルーツとジンジャーローズヒップのゼリー

今回のテーマは、有機グレープフルーツ。

国産の有機グレープフルーツはとても貴重。毎年4月上旬から約1か月間、肥後あゆみの会(熊本県宇城市)から届きます。海に面している果樹園は、ミネラル豊富な赤土と水はけの良い段畑で柑橘栽培に適した土地。虫害や気候変動に耐えられるよう、自家製のぼかし肥料や天恵緑汁で木を強く育てる工夫をしているそうです。

「有機グレープフルーツとジンジャーローズヒップのゼリー」は、フレッシュな有機グレープフルーツの皮まで使った爽やかな酸味と苦味が楽しめる層と、ジンジャーのスパイスが効いたローズヒップティーの2層のゼリーです。ひんやり、つるんとした食感が食後の口直しにぴったり。白ワインがふわっと香る、ちょっと大人のデザートに仕上がりました。

全体の流れ

6号(約110ml)プリンカップ 5個分

所要時間

約1〜2時間

1.ジンジャーローズヒップゼリーを作る

ジンジャーシロップ風味のローズヒップティーを寒天で固めたゼリーを作り冷やし固めます。

2.グレープフルーツゼリーを作る

グレープフルーツの果汁と皮をたっぷりつかった白ワイン風味のゼリーを作り冷やし固めて仕上げます。

1.ジンジャーローズヒップゼリーを作る

材料

・ローズヒップ(ドライ) 小さじ2
・水 150cc
・ジンジャーシロップ 小さじ1
・てんさい糖 小さじ2
・粉寒天 小さじ1/4

作り方

ティーポットにローズヒップを入れ、お湯を注いで3分ほど蒸らしてローズヒップティーを作ります。

小鍋を用意します。

ローズヒップティーとそのほかの材料を入れて火にかけます。

沸騰したらそのまま1分ほど加熱し、火を止めます。

型を用意し、均等になるように流し入れます。

粗熱が取れて固まってきたら、冷蔵庫に入れて冷やします。

2.グレープフルーツゼリーを作る

材料

・グレープフルーツ(果肉と果汁) 1個分
・グレープフルーツの皮 1/4個分
・てんさい糖 大さじ1.5
・白ワイン 大さじ1
・粉寒天 小さじ1

作り方

グレープフルーツを流水でよく洗います。

横半分にカットし、表皮と薄皮の間に円を描くように包丁を入れます。次に薄皮と身の間に包丁を入れます。

身の部分をスプーンなどですくい、中に残った果汁も絞ってボウルに移します。

薄皮を手で取り除き、皮を1/4分カットします。

綿の部分に苦味の成分があるので、スプーンなどで丁寧にこそいだ後、1ミリ程度の千切りにします。

千切りにした皮を小鍋に入れ、被るくらいの水を入れて火にかけます。

沸騰したらお湯を捨て、再度水を入れて沸騰させます。

この作業を2、3回ほど繰り返し、ザルにあげて水気を切ります。

グレープフルーツの皮は苦味が強いので、この吹きこぼしの作業をすることで苦味が穏やかになります。

小鍋を用意し、粉寒天と白ワイン以外の材料を入れて火にかけます。

沸騰したら火を極弱火(または止めてしまってもOK)にし、粉寒天を加えて完全に溶かします。最後に白ワインを加えてひと混ぜします。

冷やしておいたプリンカップを用意します。

先に冷やし固めたジンジャーローズヒップゼリーの上に流し入れます。

粗熱が取れて固まってきたら、冷蔵庫に入れてよく冷やします。

カップを裏返しながら、周りにナイフなどを入れてゼリーを取り出します。

苦味が苦手な方は、デコレーションにホイップクリームを添えると苦味が和らぎますのでおすすめです。

今回使った材料の一覧

ストック確認やお買物のチェックリストとしてご活用ください。

ビオ・マルシェの宅配 取扱商品

・有機グレープフルーツ
・てんさい糖
・有機生姜シロップ

その他の商品

・ローズヒップ(ドライ)
・白ワイン
・粉寒天

レシピ・写真

鈴木 桂子 Suzuki Keiko

インディペンデント・フォトグラファー/ヴィーガンレシピ・デベロッパー

漢方養生指導士上級、フードロスゼロ料理アドバイザー

1990年代に映画監督・園子温率いる街頭詩パフォーマンス「東京ガガガ」に参加、以後約10年にわたり自主映画製作に関わる中で銀塩カメラに興味を持ち、撮影・現像を習得、作品制作を始める。

気候変動などの深刻な地球環境問題には、ヴィーガン・ダイエット(完全菜食主義の食事)が有効であるという研究に感銘を受けてヴィーガンに。心臓疾患や糖尿病などの疾病予防にも効果があると期待されているヴィーガン・ダイエットを、もっと多くの人に知って欲しいという思いから、料理レシピブログ Veggitrabbit Vegan Recipes を立ち上げ、できるだけ少ない材料で、簡単に作れる菜食レシピを考案、投稿している。

ヴィーガンとなってから「薬(医)食同源」や「代替医療」に深い関心を持つようになり、中国伝統医学の学習を開始。中医師を目指し目下勉強中。

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