自家製「ぬか床」の作り方~ビオ・マルシェの「有機炒りぬか」と...
2020.6.24
2月4日(木)に開催された「ビオ・マルシェのオーガニックみそづくり 2021」の講師をご担当いただいた橋本さん(やさか共同農場)に、容器・作る量や時期、保存方法、カビ防止の裏技など、味噌づくりのよくある質問に回答いただきました。手前味噌づくりにぜひご活用ください。
温度や光の影響を受けにくいとされている「甕」がおすすめですが、ホーローなども良いと思います。最近はエンバランスのタルも人気です。
大きすぎてダメという事はありませんが、カビ対策の為にも表面積が大きくない方が良いと思います。また、目いっぱいの量は、夏の発酵が活発な時にふくれて、容器からあふれる恐れがあるのでおすすめできません。
1月~2月の寒い時期に仕込むことを言います。寒い時期は雑菌の活動が弱いので仕込みに適しているといわれます。また、この時期に仕込んで春・夏を過ごさせることで、おいしいみそになります。
今の時期がみそを仕込む時期として一番適しています。できればこの時期にいちどに仕込むといいかと思います。使い始めてからは冷蔵庫で保管してください。
暖かい時期には雑菌の活動も活発になるので、消毒をしっかりしましょう。かんたんみそセットの麹の賞味期限は冷蔵で21日です。
適量の加減は難しいです。家庭なら10kg位がおいしくできるのかもしれません。2Kgと5Kgにさほどの違いはありませんが、5Kgなら天地返しをした方が良いと思います。
・米糀
クセの少ない甘口タイプの味噌になります。
・玄米みそ糀
米こうじに比べ少し甘味は少ないですが、特有の苦みや香ばしい深みのある香りがします。
・麦みそ糀
米みそと比べるとあっさりした甘味と独特の香りがします。おみそ汁以外の調理にもおすすめです。
セットの豆はすでに調理済みです。潰しやすくする目的であたためるので20分~30分くらいではないでしょうか。
仕切りこうじと混合する時は人肌ぐらいがいいと思います。
天海の塩(かんたんみそセットで使用)はおすすめですが、シママースなどミネラル分の多い塩も人気です。
豆粒の形が無くなる位は潰した方が良いと思います。万が一、粒で残っていても、それはそれで食べるとおいしいです。
なるべく空気を抜くようにきっちりと詰めてください。表面もきれいに平らにしてください。また、タルの周りについた豆はカビの原因になるのできれいにふき取ってください。
きちんと消毒をしていれば素手でも大丈夫です。手にきず等があれば、塩がしみるので手袋をした方が良いかもしれません。
作るひとそれぞれの手や家にいる常在菌により同じ材料で作っても味が違ってくるのも手前みその醍醐味です。
仕込みみその上下を変えることをいいます。一度空気にふれさせ、発酵むらをなくすために行います。2Kgの仕込みなら、天地返しはしなくても大丈夫です。
ホームセンターなどで重石が手に入ると思いますが、「塩ブタ」といって安い食塩をおすすめします。食塩をジップロックなどに入れ替えて重石代わりにします。重量は仕込み重量の30%程度で大丈夫です。
発酵途中でガスが発生するので緩めのほうが良いと思います。
大丈夫だと思いますが、効き目が定かではないので途中で交換したほうが良いかもしれません。
良いです。自宅用に仕込んだ時は最後まで交換しませんでした。
一時的なら大丈夫です。過発酵抑制にもなると思います。
かんたんみそセットは甘口タイプなので、仕込んで9ヶ月くらいからが食べごろです。若みそといって6ヶ月頃から食べられますが、塩が慣れた食べごろは9ヶ月前後です。玄米は少し長めに置いた方が良いです。
紙なら、天然和紙です。竹の皮を使う人もいます。ラップがお手軽でよいと思います。
カビのところだけ取って再度ラップなどを表面におき、熟成期間終了まで待ちます。
「たまり」なので味噌に混ぜ込んでください。
時期が来たら少しずつ味をみて、お好みの味噌の味がしたら出来上がりです。
夏の気温が高い年は色が濃くなる傾向があるようです。夏の気温が高いようなら、数日(数週間)クーラーのある部屋で避暑させるのも手です。
仕込み中は、温度と日光の影響が少ない場所においてください。仕込み後は冷蔵庫で保存してください。すぐに召し上がらない時は冷凍しても大丈夫です。
塩分濃度が高いので長期保存は可能ですが、風味や色合いは変化しますので早めにお召し上がりいただいた方が良いと思います。
長く置くほどおいしくなるというようなことはありませんので、食べごろでお召し上がりください。
作り方に違いはありません、玄米は少し長めに置いた方が良いです。
途中でチェックをしてもいいですが、今回の2Kgならしなくてよいです。ほっぽらかしていても大丈夫です。
夏の気温が高い年は色が濃くなる傾向があるようです。夏の気温が高いようなら、数日(数週間)クーラーのある部屋で避暑させるのも手です。
塩こうじや醤油こうじがおすすめです。