あわただしい日常から、ちょっとだけ解放された日曜日の昼下がり。淡い光が差し込むキッチンで、そっと果物に手を伸ばす_______豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、季節を感じるヴィーガン・スイーツを作ってみませんか？

デラウェアとタピオカのココナッツミルク

今回のテーマは、デラウェア。

８月に入って気温もグングン上がり、いよいよ本格的な夏の到来。猛暑日が続きますが、暦の上ではもう秋。秋の味覚を代表するフルーツの一つ、ぶどうが店頭に並び始めています。

デラウェアはつるんと皮がむけるので、子供でも食べやすいのがいいですね。皮にはポリフェノールなどの栄養素が含まれているので、よく洗って皮ごと食べるのもおすすめです。小さな粒の中のジューシーな果汁をたっぷりと味わいたくて、ついつい皮ごと口いっぱいに頬張ってしまいます。

「デラウェアとタピオカのココナッツミルク」は、デラウェアのジューシーな果汁と、タピオカのもちもちした食感が楽しめるデザートです。甘みには甜菜糖を使い、ココナッツミルクと豆乳を合わせることで、すっきりとした甘さに仕上げました。温かいまま、冷蔵庫で冷やしてから、どちらでも楽しめるデザートです。

全体の流れ

約２人分

所要時間

約１〜２時間

１．オートミールのクッキーをつくる

オートミールと小麦粉を合わせた生地のクッキーをつくります。

２．白玉団子をつくる

白玉粉を水で練った生地を丸めて団子をつくり茹でます。

３．タピオカを茹でる

乾燥タピオカを茹でて戻します。

４．ココナッツミルクをつくり仕上げる

ココナッツミルクと豆乳を合わせたミルクをつくり、デラウェアとタピオカを合わせて仕上げます。

１．オートミールのクッキーをつくる

材料

＜直径６cm約１２個分＞

・オートミール　1/2カップ
・小麦粉 (薄力粉)　1/2カップ
・メープルシロップ　100cc
・ココナッツオイル　50g
・バニラエクストラクト　小さじ１
・重曹　小さじ1/2

下準備

□オーブンを160℃に予熱します。

作り方

ボウルにメープルシロップ、ココナッツオイルを入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。

残りの材料を全て入れ、ヘラなどをつかって混ぜ合わせます。

全体に馴染んできたらまとめて丸めます。

丸めた生地を台の上に載せ、麺棒などで厚さ約5〜7mm程度に伸ばします。

セルクルやクッキー型で生地を抜き、シートを敷いた鉄板の上に並べます。

160℃のオーブンで約20分焼きます。

焼き上がったら、ケーキクーラーの上などに載せて冷まします。

２．白玉団子をつくる

材料

＜約10個分＞

・白玉粉　50g
・水　45cc〜

作り方

ボウルに白玉粉を入れ、水を45cc注ぎます。

手で練っていき、水分が足りないようなら、水を少しずつ足していきます。手やボウルに粉がくっつかず、耳たぶくらいの柔らかさになるようにします。

生地をまとめ、適当な大きさにちぎって丸めます。茹で上がりをよくするために、中央を指で軽く抑えてくぼませます。

鍋にたっぷりの湯を沸かし、団子をそっと入れます。１、２分で団子がプカプカと浮かんできたら冷水にあげ、冷まします。

３．タピオカを茹でる

材料

・乾燥タピオカ　35g

作り方

大きめの鍋に湯を沸かします。

沸騰したら菜箸をつかってグルグルと円を描くようにかき混ぜながらタピオカを入れます。

そのままかき混ぜながら茹でます。

かき混ぜながら茹でることで、タピオカが鍋底に張り付くのを防ぎます。

３分ほどかき混ぜながら茹でたら箸を止め、その後15分ほどタピオカが透明になるまで茹でます。

茹で上がったら水によくさらし、ザルなどにあげて水を切ります。

４．ココナッツミルクをつくり仕上げる

材料

・デラウェア　１〜２房
・ココナッツミルク　100cc
・豆乳　100cc
・てんさい糖　35g
・塩　少々
・白玉団子　適量

下準備

□デラウェアを洗い、実を房から外します。半量を皮をむいておきます。

作り方

鍋にココナッツミルクとてんさい糖を入れて、中火で5分ほど煮ます。

火を止め、粗熱をとります（冷たくしたい場合は、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて１時間ほど冷やします）。

粗熱が取れたら豆乳、茹でたタピオカを入れて混ぜ合わせます。

容器にデラウェアを入れ、ココナッツミルクを注ぎます。

白玉団子をトッピングして完成です。

オートミールのクッキーを添えてサーブします。

今回使った材料の一覧

ストック確認やお買物のチェックリストとしてご活用ください。

ビオ・マルシェの宅配　取扱商品

・デラウェア
・オーガニックココナッツミルク
・有機豆乳
・てんさい糖
・オートミール
・国産薄力粉
・オーガニックメープルシロップ
・オーガニックココナッツオイル
・重曹
・有機シナモンパウダー

その他の商品

・乾燥タピオカ
・バニラエクストラクト

レシピ・写真

鈴木 桂子 Suzuki Keiko

インディペンデント・フォトグラファー／ヴィーガンレシピ・デベロッパー

漢方養生指導士上級、フードロスゼロ料理アドバイザー

1990年代に映画監督・園子温率いる街頭詩パフォーマンス「東京ガガガ」に参加、以後約10年にわたり自主映画製作に関わる中で銀塩カメラに興味を持ち、撮影・現像を習得、作品制作を始める。

気候変動などの深刻な地球環境問題には、ヴィーガン・ダイエット（完全菜食主義の食事）が有効であるという研究に感銘を受けてヴィーガンに。心臓疾患や糖尿病などの疾病予防にも効果があると期待されているヴィーガン・ダイエットを、もっと多くの人に知って欲しいという思いから、料理レシピブログ Veggitrabbit Vegan Recipes を立ち上げ、できるだけ少ない材料で、簡単に作れる菜食レシピを考案、投稿している。

ヴィーガンとなってから「薬（医）食同源」や「代替医療」に深い関心を持つようになり、中国伝統医学の学習を開始。中医師を目指し目下勉強中。

Keiko Suzuki Photography Works