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「オーガニックカレールゥ」でおなじみ、井上スパイス工業株式会社を訪問しました

「オーガニックカレールゥ」でおなじみ、井上スパイス工業株式会社(埼玉県上尾市)を訪問しました。こちらでは、製品の工場と事務所に加えて、直売所・レストラン「スパイスタウン」を併設しています。

井上スパイス外観

井上スパイスは、今年で創業46年目。
これまでの歩みについて、創業者・会長の井上和人さんにお話を伺いました。

井上会長は「スパイス探検隊隊長」として、インドの民族衣装を身にまとい、スパイス文化の普及に精力的に取り組んでいます。先日2月1日(土)のTV番組・NHK「おはよう日本」に出演されていたのをご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれません。

無添加カレールゥの開発は試行錯誤の連続

井上スパイスでは、創業当初は業務用スパイスを専門にしていましたが、「化学調味料・添加物を使わないカレールゥを作ってほしい」という要望をきっかけに、無添加のカレールゥの開発に取り組み始めます。

とはいえ、社内でノウハウもない中でのカレールゥの開発は試行錯誤の連続。

「開発当初は、試作品のカレールゥが、糊のようなベタっとした食感になってしまい困りました。解決策を求めて、他社の工場を見学させてもらったとき、焙煎した小麦粉を使うことを知り、食感の問題は解決できたんです。カレーを煮るのも、当初使っていた直火釜はムラが出やすかったので、温度管理がしやすい蒸気釜に変更するなど色々工夫しました。」(井上会長)

開発に着手して約半年後。ようやく納得いくものができあがり、1987年、当時はまだ珍しかった無添加のカレールゥが発売されることになりました。

井上スパイス 井上和人社長

次なる挑戦は、オーガニックカレールゥの開発

さらなる挑戦として、2009年にオーガニック認証を取得し、オーガニック(有機JAS認証)のカレールゥの開発に取り組みはじめます。

開発当初はブレンドされた輸入のカレーパウダーを使ってみましたが、その味に納得できず、自社で一からブレンドすることに。

「オーガニックのスパイスは稀少で、手に入るスパイスの種類も多くありません。とはいえ、スパイスの種類が少なくても、ブレンド次第で奥深い味わいが出せます。本場のインドでも、そんなに多くの種類のスパイスは使ってなくて、多くても10種類くらいでしょうか。種類が多すぎると、かえって味がぼやけるんです。」(井上会長)

こうして、様々な制約を乗り越え、2011年に完成したオーガニックカレールゥは、スパイスの風味がしっかり感じられる、奥深い味わいになりました。

スパイスへの探求は続く

「スパイスの世界は、どれだけ掘ってもきりがないくらい奥が深い。唐辛子一つとってみても世界で約500種類もあるんです。」と語る井上会長。「原料選びはとにかく経験、自分で食べてみること。日々、人体実験ですよ。」と笑います。今もインドや東南アジアを始め世界各国をめぐり、質の高いスパイスを探し続けています。

世界各国をめぐる井上会長

カレールゥの工場を見学させていただきました

会長の話に続いて、工場をご案内いただきます。こちらでは、工場見学を随時受け付けており、小学校の社会科見学なども対応しています。

案内してくださるのは、社長の井上剛さん(写真)。

井上剛社長の案内で工場見学

管理が行き届いた工場内は、工程ごとに部屋が区切られていて、ガラス越しに工場内を見学させてもらいます。

井上スパイスでのカレールゥ製造工程は、①煮込み→②バットで乾燥→③フレーク状に粉砕→④袋詰めという流れです。

煮込み(①)はカレールゥ作りの中でも重要な工程です。
カレーを作る釜をニーダーといい、ボイラーの蒸気圧で温度を上げます。カレーの材料を入れて約1時間半煮込みます。出来上がったカレールゥはバットに移し、乾燥室に運びます。

ところで、オーガニックカレールゥの場合は、この煮込み用の釜で、有機小麦粉の焙煎も行っています。

「焙煎された有機小麦粉の仕入れが難しいため、やむを得ず、こちらの釜で有機小麦粉の焙煎もしています。他の商品もたくさんあるので、釜のスケジュール調整が難しいんです」と井上社長。

井上スパイス工場 煮込室

続く、乾燥(②)は、スパイスの香りを決める工程。
エアコンで室温調整をして1晩以上放冷します。

バットに小分けにしたカレールゥを棚に置いて乾燥させます。その日の気温・湿度に応じて、除湿・冷房の温度管理を行います。

乾燥が終わったカレールゥは、カチカチに固くなります。

カレールゥをバットで乾燥

続いて、粉砕(③)の工程。
乾燥して固くなったカレールゥをバットから取り出し、フレーク状に砕きます。こちらでは、フローズンカッターで粗く砕いたあと、サイレントカッターでさらに細かく砕き、溶けやすいようフレーク状にします。

最後は袋詰め(④)。粉砕の終わったカレールゥを自動軽量充填機で一袋ずつ充填していきます。封をして賞味期限印字したあと、金属探知機で異物が入っていないか検査します。

井上スパイス工場 充填室

袋詰めが終わった商品は、種類ごとにコンテナに分けていきます。

工場の見学スペースに設置されたスパイス体験コーナーでは、世界中から集めたスパイスにまつわる道具が展示されています。

スパイス体験コーナー

ビオ・マルシェのスタッフも、実際にスパイスを擦ってみます。
石臼でクローブをゴリゴリすると、スパイシーな良い香りが漂ってきます。

スタッフもスパイス体験

直売所「スパイスタウン」もご案内いただきました。
カレーやスパイスなどオリジナル商品が豊富に揃っています。

スパイスタウンと井上社長

併設のレストランで、先日テレビでも紹介されていた「カレーアイス」もごちそうになりました。
確かにカレーの味がして、不思議な味わい。カレーのスパイスと甘いアイスクリームって、意外に相性がいいんですね。

カレーアイス

会長に「オーガニックカレールゥの、おすすめの使い方はありますか?」と尋ねたところ、「味噌汁にちょっと入れるのがおすすめです。味噌とカレーは合うんですよ。」とのこと。これなら、手軽にスパイス効果を採り入れられそうです。

「ビオ・マルシェの宅配」で購入できる井上スパイスの商品

オーガニックカレー

 

貴重な有機スパイスをベースに、トマトや玉ねぎをメインにした野菜エキスをうまく配合し、深みとコクを出す工夫をしています。動物性の原料を使用していないので、ヴィーガン対応の野菜カレーもできます。

スパイシーな味わいが特徴なので、マイルドな味にしたい方やお子様向けには、ルゥを少なめにしていただくか、牛乳・すりおろしりんご・はちみつなどでまろやかさと甘みをつけるのがおすすめです。

原材料
有機小麦粉、有機パーム油、食塩、有機トマトペースト、有機砂糖、有機オニオンパウダー、有機カレーパウダー、有機ウスターソース、有機ジンジャーパウダー、有機ガーリックパウダー
ビオ・マルシェのネットショップ価格
120g 648円(税込)


ビオ・マルシェのネットショップで購入する。
ビオ・マルシェの宅配価格
120g 648円(税込)

オーガニックホワイトルゥ

もったりとしたやさしい食感のホワイトルゥ。スパイスの風味がしっかり感じられる、大人の味わいです。

お好みのミルクを足して仕上げるスタイルなので、牛乳のほか、豆乳・アーモンドミルクなどでヴィーガン仕様のシチューも作れます。

オーガニックカレールゥとミックスすると、優しい味わいのカレー風味のシチューができます。

原材料
有機小麦粉、有機パーム油、食塩、有機アガベシロップパウダー(有機アガベシロップ、有機マルトデキストリン)、有機オニオン、有機香辛料
ビオ・マルシェのネットショップ価格
120g 594円(税込)

ビオ・マルシェのネットショップで購入する。
ビオ・マルシェの宅配価格
120g 594円(税込)

オーガニックハヤシルゥ

コクのある味わいが自慢のオーガニックハヤシルゥ。こちらも、動物性原料を使っていないベジ仕様です。
濃厚なコクを出すために2年もかけて開発しただけある、すごい一品。動物性原料を使っていないとは思えません。

豆味噌を使っているので、落ち着いた味わいで、ご飯との相性もばっちりです。きのこや牛肉を入れるとコクがさらに増します。

ハヤシライスを始め、オムライスやハンバーグのソースにも使えます。

原材料
有機小麦粉、有機パーム油、有機トマトペースト、有機砂糖、有機オニオンパウダー、有機豆味噌、食塩、赤ワイン、有機ココアパウダー、有機ウスターソース、有機香辛料、有機ガーリック
ビオ・マルシェのネットショップ価格
115g 594円(税込)

ビオ・マルシェのネットショップで購入する。
ビオ・マルシェの宅配価格
115g 594円(税込)

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