島根県の奥地 弥栄町「やさか共同農場」を訪問してきました
2024.9.16
ビオ・マルシェのりんごの産地でおなじみ、夜間瀬ASSのりんごの出荷がスタートします。
今年もたっぷりお楽しみください。
夜間瀬ASSのりんご畑は、長野県の北部、善光寺平を望む、高社山の斜面に広がります。陽当たりのいい南向きの斜面で栽培されるりんごは、太陽の恵みをたっぷり受けて、栄養を蓄えながら育ちます。また、1日の寒暖差が大きく、夜間の気温が下がる高地栽培ならではの特徴で、りんごにはほどよく酸が残ります。渡辺さんは、「適度な酸がりんご本来の香りを引き立て、味に奥行きを与えます。甘さだけを追い求めたもの以上にりんごの香り、みずみずしさ、甘み、酸味、食感をバランスよく感じられます」とおっしゃいます。
また、「体や地球にやさしいりんご栽培をしたい」と、7年前からネオニコチノイド系農薬・殺虫剤を使用しない“ネオニコチノイドフリー”の取り組みを始めました。
ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤は、少ない量で効果が持続する新農薬として1990年代に登場しました。しかしこの農薬は、ミツバチの大量死や減少、CCD(蜂群崩壊症候群)と呼ばれる現象の直接的な原因とみられています。果物や野菜など植物の受粉を助けるミツバチがいなくなると、農業や生物多様性の将来に大きな損失を与えることが考えられます。
さらに、残留期間も長いため、土壌や河川を汚染し、多様な生物・人体にも影響を与えるともいわれています。ヨーロッパ諸国では規制が進められており、有機JASでは使用が許可されていない農薬です。
夜間瀬ASSの渡辺さんは、ネオニコチノイドの問題を書籍で知り、ネオニコチノイドに関連する農薬を使用しないで栽培する方法について、夜間瀬ASSのメンバーに相談を持ち掛けました。
果樹栽培は、病気や害虫の影響で一度樹が枯れてしまうと、また苗木から育て、収穫できるまで何年もかかります。新しい取り組みで害虫が多量発生する可能性も心配され、本当に大きな決断だったそうです。
しかし、毎日畑を見回り病気や害虫を早期に対策するなど、農薬や化学肥料に頼らず、精一杯生きているりんごたちに寄り添い手入れをし、成長を見守り続けています。
渡辺さんをはじめ、夜間瀬ASSの皆さんが愛情たっぷりに育てたりんご、今年もたっぷりとお楽しみください。
ジューシーな「ゴールデンデリシャス」と甘酸っぱい「紅玉」を掛け合わせて生まれた品種。
果肉はややかためでシャキシャキとした歯ごたえが楽しめます。
酸味は少なめで甘味が強く、他品種と比べて果汁たっぷり!
つがるは、熟してくるとすぐに樹から落ちてしまう品種で、一般的には落果防止剤を散布します。しかし、夜間瀬ASSでは、落果防止剤を使用せず、毎日畑を回り、熟度を見計らいながら、落果直前に収穫します。
見た目はちょっと青いですが、これが自然の色です。
9月上旬~9月下旬
紅玉は、緻密につまった果肉とじゅわっとあふれる果汁、爽やかな酸味と香り、鮮やかな赤色の皮が特徴のりんごです。
そのまま食べても もちろん美味しいですが、酸味や皮のきれいな色を生かしてジャムやお菓子づくりにもぴったり。
10月上旬~11月上旬
「甘いだけではない、りんごらしい美味しさがある。」と夜間瀬ASS・渡辺さんたちが長年栽培を続けている品種ジョナゴールド。糖度が高い分、酸味も強く感じられ、果汁がたっぷり。紅玉を交配させて生まれただけあって、お料理や、お菓子づくりにもぴったりです。ドレッシングやサラダ、ジャムやアップルパイにもどうぞ。
10月中旬~11月上旬
「ふじ」と「つがる」の交配種。親が人気品種なだけあって風味がよく、甘さも十分。ほのかな酸味もあって香りも良好です。
10月中旬~11月上旬
ゴールデン デリシャスと印度の交配種で、「林檎の中の王様」という意味から「王林」と命名されました。
その名の通り、酸味が少なく、甘くてジューシーな美味しさです。
11月中旬~2月上旬
りんごの中で一番人気の品種。パキッとした歯ごたえ、香りがよく甘みたっぷりです。
ふじは渡辺さんのお父さんの代から栽培しており、樹齢は40~50年。
毎日毎日畑に通い、りんごの木と対話しながら育てています。
11月中旬~1月上旬