年末年始のごちそうをお手軽に、ビオ・マルシェの年末・2025...
2024.11.1
ビオ・マルシェ「有機手延べそうめん」は、貴重な国産有機小麦粉を使い、昔ながらの手延べ製法で製麺したそうめんです。熟成と延ばしを繰り返したそうめんは、国産有機小麦本来の味わいとコシの強さが楽しめます。
暑さを感じる季節になり、ひんやりとしたものが恋しくなってきました。この日も、ちょっぴり汗ばむ陽気だったので、「有機手延べそうめん」で涼をとることにしました。
そうめんに合わせたのは、今年初出荷の有機なすです。
まず、なすを焼きます。
なすは半分に切り、皮に切り目を入れたらごま油を薄く塗ります。ごま油を入れて熱したフライパンに、断面を下にしたなすを中火で4分蒸し焼きにします。ひっくり返して3分蒸し焼きにして、一口サイズにカットしておきます。
グラグラと湧くお湯にそうめんを入れて、茹でます。
1分半でお湯から上げて、冷水でしっかりとすすぎます。
お皿にそうめんとなすを盛りつけ、冷水で薄めた有機白だしをそっと入れます。
有機ごま油を少量たらし、刻みネギとすりごまをトッピングして完成です。
さっそく、そうめんをすすってみると、ツルンっとのど越しの良いこと!
噛むほどに、コシの強いモチモチっとした食感が楽しめ、小麦の風味が口にいっぱいに広がります。
焼きなすを口に含むと、なすの甘くてトロっとした食感とごま油の香りがよく合います。ねぎとすりごまの活躍もあり、あっという間に平らげてしまいました。
材料が少なく簡単なので、ぜひお試しください。豚しゃぶなどをプラスしても良さそうです。
そうめんには「手延べ製麺」と「機械製麺」の2種類の製法があります。ビオ・マルシェの「有機手延べそうめん」は江戸時代から続くと言われている、伝統ある「手延べ製麺」です。
生地作りから手延べまで、製麺工程で生地を何度も熟成させることで、国産有機小麦本来の甘み・風味をじっくりと引き出します。
手延べそうめんの「手延べ」とは、棒状にした生地に撚りをかけては延ばす工程を繰り返し、麺を細くしていく製法です。同じ方向に何度も撚りをかけては延ばすことで、小麦粉のグルテン組織が緻密にきれいに並び、「手延べ」ならではの強いコシが生まれます。
それに対して、「機械製麺」は、製麺機で薄く延ばし刃で切ってから乾燥させる製法。効率が良いというメリットがありますが、麺の延ばしが少ないため、グルテン組織にバラつきが出ます。そのため、どうしても小麦の風味や麺のコシが弱くなってしまいます。
ビオ・マルシェの契約農家で国産有機小麦が初めて収穫されたのは、今から二十数年前。そして、製粉して分かったことは、国産有機小麦には、慣行栽培小麦や外国産有機小麦とはひと味違った、「小麦の風味豊かな味わい」があることでした。当時、この国産有機小麦の風味の良さを活かした商品開発をと、取り組むことになったのが「国産有機手延べそうめん」です。
ところが、この国産有機小麦を使ったそうめんを試作したところ、手延べで伸ばすには弾力が足りないことが明らかになりました。しかし、諦めることなく、職人が何度も何度も失敗し、試行錯誤を繰り返しながら作り続けること3年。ようやく、現在のように味も品質も納得のいく「国産有機手延べそうめん」が完成したのです。
国産有機小麦の味わいとコシの強さを、熟成・撚り・手延べで引き出した「国産有機手延べそうめん」、ぜひ夏のおともにお試しください。
(スタッフ 伊藤)