和歌山県有田郡の平飼い養鶏場「蒼生舎」を訪問してきました
2024.11.19
やさか共同農場の畑は、島根県浜田市弥栄町の山あいに広がります。
畑の周辺には、ナラ・クヌギ・ケヤキなどの森が広がり、渓流には水ワサビが茂り、ヤマメも棲んでいます。昔ながらの山村の風景が残る、緑ゆたかな場所です。
やさか共同農場では、「安全でおいしい産品をお届けすること」をモットーに、小松菜・ほうれん草などの有機農産物をはじめ、自社農場で収穫した有機農産物を使って、有機味噌・有機甘酒などの農産加工品も製造しています。
今回は、2代目の佐藤社長(写真左)と生産担当の竹岡さん(写真右)に、有機栽培の畑を案内していただきました。
まずは、生産担当の竹岡さんと一緒に、有機ケールの畑を見学。
やさか共同農場の有機ケールは、栽培している品種の特性上、背が低く、ひざ下くらいの高さまでしか生長しません。
なので、収穫の際は、かがみながら一枚一枚、手摘みしていかなくてはなりません。
(想像しただけでも大変な作業です・・・。)
「実際に食べてみよう!」ということで、さっそく、畑で試食。
ケールならではの爽やかな苦みとともに、生で食べてもほんのりと甘みが感じられます。
続いて小松菜の畑へ。
農場の周辺では、小松菜などのアブラナ科の葉物類が、「トビムシ」という虫の被害に遭いやすいそうです。
トビムシは、ジャンプをするように移動するのでこう呼ばれています。きれいに丸く穴をあけながら、むしゃむしゃと小松菜を食べていくそう。
畑の小松菜をよく見ると、トビムシが食べた跡の小さい穴がいっぱいついています。
有機栽培の畑では、トビムシの被害を防ぐための農薬の使用が認められていません。
やさか共同農場では、こまめな水やりで乾燥を防ぎ、トビムシの発生を抑える工夫をしています。また、トビムシを見つけたら手ではらうなど、地道な作業も行っています。
「やさか共同農場」は、昭和47年、有機農業を志す若者たちが集まって、法人としてスタートしました。以来40年以上、身体や環境にやさしい農産物を生産・販売する産直運動と共に、過疎村の復活を目指して畑を切り開いていきました。
現在、やさか共同農場では、研修生の受け入れを積極的に行っています。研修を終えて独立した方々が、やさか共同農場周辺にそのまま残り、野菜の栽培を続けています。
お父様から代表を受け継いだ2代目の佐藤社長は、こう話します。
「有機農業は人と人の関係をふくめた農業だと思います。道を切り開いたのが一代目なら、『この地域にどれだけ人を呼び込めるか?』を考えるのが二代目。だから、何よりも、人とのつながりを大事にしたいと考えています。」
弥栄町で代々受け継がれる有機農業の畑。
有機ほうれん草や有機小松菜は一年を通じて途切れなく出荷いただいており、その他、旬を迎える季節のお野菜も栽培いただいています。
携わる人全ての想いが詰まった、やさか共同農場の有機農産物・有機加工品。ぜひ、弥栄町に想いを馳せながら、お召し上がりいただければ嬉しいです。
※やさか共同農場の皆さん
(スタッフ 小関)
訪問日:3月28日