「畑の恵み おせちセット2025」 オーガニックにこだわった...
2024.9.30
ビオ・マルシェ「瀬尾さんの国産純粋はちみつ(あかしあ)」は、北海道・富良野で採蜜されたアカシアはちみつです。色は淡い黄色、味・香り・甘さが上品で後味も良いです。クセのない穏やかな風味なので、お菓子やお料理づくりにもおすすめです。
「瀬尾さんの国産純粋はちみつ(あかしあ)」は、天然のはちみつを瓶詰めした「純粋はちみつ」です。
日本で販売されている「はちみつ」は、純粋はちみつ・加糖はちみつ・精製はちみつの3種類に分けられます。純粋はちみつは、手を加えていない天然のはちみつ。加糖はちみつは、天然のはちみつに「水あめ」や「ブドウ糖」などを加えたもの。そして、精製はちみつは、加熱し、減圧釜などにより脱色・脱香したものです。
3種類のうち、もっとも品質が良いものが、純粋はちみつとされています。
採蜜しているのは、滋賀県・大津市にある瀬尾養蜂園です。
瀬尾養蜂園の瀬尾さんは、寒い冬の間は鹿児島でみつばちを育て、春の声とともに花を求めて、全国を旅する移動養蜂家です。
毎年6月下旬になると、アカシアはちみつを求めて、北海道・富良野まで約1500kmの道を大型トラックで走ります。トラックには、220~230の巣箱とミツバチを乗せていきます。
1日以上かけて富良野に到着すると、野生のアカシアの花が咲く山まで巣箱を運びます。そして、立地に合わせて巣箱の数を調整し、ミツバチを放って蜜を集めます。
ミツバチが採ったばかりの花の蜜は、水分量が多く糖度が低いままです。そのため、瀬尾養蜂園では、巣箱の中でミツバチたちが羽で風を起こし、はちみつの水分を飛ばし、自然に糖度が上がってくるのを待ちます。
ミツバチたちは、約3~4日かけて働き、糖度が上がりきると、巣に「蜜蓋」という蓋をします。蜜蓋が出来ると、はちみつの糖度は78~79度になっているそうです。そこで、瀬尾養蜂園では、蜜蓋を合図に糖度を測り、採蜜するそうです。
生産効率をよくするために、採りたての蜜に熱を加えて人工的に糖度を上げる方法もあります。けれども、風味・香り・品質が変わってしまうため、瀬尾養蜂園ではミツバチの力にまかせた養蜂にこだわっています。
採れたはちみつは、富良野で一度濾過をしてから、滋賀の大津に持ち帰ります。結晶化しないように一定の温度が保てる保管庫で保管します。そして、瓶詰めの前に、もう一度不純物を取り除くために濾過をします。この時、はちみつが結晶化していては濾過できないので、40~45℃の最小限の加温をしています。
蜂蜜が採れる量は年によって大幅に変動します。近年は比較的安定しているそうですが、収穫量が一番少ない年は、1斗缶(18L)×5缶とごくわずかだったのに対して、翌年は約160缶とたくさん採れたそうです。自然を相手にしているからこそ、一筋縄ではいかない、難しさを感じるところ。だからこそ、採蜜する瞬間は、大きな達成感・充実感とともに、気持ちが一番盛り上がるそうです。
このはちみつは、私のお気に入りのひとつです。市販品のアカシアはちみつも食べたことはありますが、しっくりくるのがこのアカシアはちみつです。アカシアはちみつの特徴として知られる、クセの無さはもちろんのこと、香り・味・甘みが身体に無理なくなじむような感じです。瀬尾さんのお話を聴いて、無理なく採蜜しているから、身体がすっと受け入れるのかな、と妙に納得してしまいました。
つい先日、ちょっぴり酸味の強い有機甘夏があったので、はちみつをかけていただきました。
冷やしておいた甘夏をむいて、果肉だけにします。はちみつを、細い糸状にたらしながら、先ほどの甘夏にまんべんなくかけていきます。こうすると、はちみつの甘みにムラが出ず、甘夏の美味しさも十分に味わえます。
フォークをさして食べてみると、はちみつの優しい甘みが、ほろ苦くて甘酸っぱい甘夏にゆきわたって、甘みと酸味のバランスを調えてくれています。この日は、室内にいても汗ばむ陽気だったので、さっぱりと爽やかな甘みが心地よかったです。
私は、はちみつが残りわずかになったら、瓶に牛乳やお水を注いでドリンクにしています。こうすると、瓶の内側に残っているはちみつを余すことなく味わえます。瀬尾さんとミツバチたちが、長い道のりと時間をかけて集めたはちみつ、大事にだいじにいただきたいですね。姉妹品には、複数の花の蜜がミックスされた「百花蜜」もあります。
(スタッフ 伊藤)
瀬尾さんの国産純粋はちみつ(あかしあ)
瀬尾さんの国産純粋はちみつ(百花蜜)