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福島 正明さん
- 商品
- 有機れんこん
- 産地
- 熊本県宇城市
有機農業をはじめたきっかけは「家族の体を大切にしたい」という気持ち

福島さんの蓮田は、熊本県のほぼ中央に位置する宇城市松橋町にあります。松橋町は、古くから池や海岸沿いの湿地を利用してれんこんが栽培されてきた地域。今でも多くの蓮田があり、夏になると近くの川にホタルが集まるほど、水のきれいなれんこんの産地です。
以前は、農薬や化学肥料を使い、さまざまな野菜や果樹を栽培していた福島さん。奥様に農薬や除草剤の影響と思われる症状が出たことをきっかけに、「家族の体を大切にしたい」と考えるようになり、有機れんこんの栽培をはじめました。
それから、長年家族を思う気持ちを原点に、有機栽培を続けています。
種は自家採取、ぼかし肥料も手作り
福島さんは、できる限り種(種れんこん)の自家採取にこだわっています。
前年に収穫したれんこんを丸ごと保存し、翌年の4~5月に植え付けることで、同じ品種を守りながら栽培を続けています。
肥料にもこだわり、自家製のぼかし肥料を手作りしています。主な材料は魚粉、米ぬか、そして畑の土。畑の土に含まれる微生物などの働きを生かしながら発酵させています。
種も肥料も、できる限り自分の畑の中で循環させる。そんな福島さんの農業からは、長年畑と向き合ってきたからこその工夫が感じられます。
ぬかるむ蓮田での除草作業は一苦労
れんこんの有機栽培で特に大変なのが、除草作業です。
雑草が増えると、れんこんの生育を妨げるだけでなく、アブラムシなどの害虫が増える一因にもなります。
一般的な栽培では除草剤などを使うこともありますが、有機栽培では手作業で雑草を取り除きます。
「これが一番大変!」と話す福島さん。れんこんがしっかりと茎葉を伸ばせるよう、何度も蓮田を回り、丁寧に雑草を取り除きます。
植え付けは4~5月。その後、収穫が始まる9月ごろまでに、何度か蓮田の水を抜いて除草作業を行います。機械を使うとれんこんを傷つけるおそれがあるため、手作業で行うのだそう。
水を含んで沼のようになった土の上を歩きながらの作業は、想像するだけでも大変です。それでも福島さんは、有機栽培を守るため、毎年この作業を続けています。
さまざまな生きものが集まる蓮田

長年れんこんを育てる中で、蓮田の土や周りの環境も少しずつ変化してきました。
今では、どじょうやカエル、カメ、水鳥など、さまざまな生きものが見られるようになったそうです。
こうした生きものの中には、害虫の天敵となるものも。自然のバランスが少しずつ整い、以前は悩まされていた病害虫も、今ではほとんど見られなくなったといいます。
水を切ることで、柔らかく食感のよいれんこんに
福島さんが「れんこんの栽培で一番大切」と話すのが、水の管理です。
茎がみずみずしく、れんこんが生長する4~8月は、蓮田の水を絶やさないことが大切。水がなくなると生育不良につながったり、食味にも影響したりするそうです。
一方、茎葉が枯れ上がり、れんこんが十分に生長して収穫を迎える9月ごろには、水を切ります。
この時期に水を切ることで、柔らかく、みずみずしいれんこんに仕上がるのだそう。皮は一般的なれんこんより少し茶色くなりますが、「食味を大切にしたい」という福島さんがたどり着いた栽培方法です。
凍えるような寒さの中、収穫も大仕事

収穫も、除草と同じく機械を使わず、手作業で行います。
高圧で水が出るホースを持って蓮田に入り、水圧で土を掘り返しながら、土の中にあるれんこんを手探りで探していきます。
収穫作業が進んでいる蓮田は、ホースから出る水で水浸し。腰まで水につかりながら、一本一本れんこんを掘り出し、ボート型の収穫コンテナへ入れていきます。
特に冬場の収穫は、凍えるような寒さとの戦いです。それでも、土の中かられんこんを探し出し、一本ずつ丁寧に収穫しています。
もっちりシャキッ、糸を引くおいしさ

福島さんのれんこんは、もっちりとした食感の中に、シャキッとした歯ごたえがあり、切ると糸を引くのが特徴。甘みもしっかり感じられます。
福島さんのおすすめは、フライパンに油をひき、スライスしたれんこんを焼くシンプルな食べ方。「れんこんの味が一番よくわかる」と教えてくださいました。
家族を思う気持ちから始まった有機農業。その思いを胸に、長年有機れんこんを育て続けてきた福島さん。
水の管理、手作りの肥料、手作業での除草と収穫。長年の経験と工夫を積み重ねて育てた、福島さんの有機れんこんを、ぜひ味わってみてください。
お客様へのメッセージ
自然のリズムに合わせた農業生活を長年続けています。九州のエネルギーを十分に蓄えたれんこんを、皆さんにお届けしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
九州・沖縄地方の生産者・製造者


肥後あゆみの会

シーボーン昭徳
