2018.7.3
肉厚で柔らか。昔ながらの梅干しづくり。
王隠堂農園の有機青梅ともみしそ、塩(海の精)の手作り梅干しセットです。
できあがり量が約3kgと約1.6kgのセットがございます。
●有機梅生産者・王隠堂農園について
王隠堂農園は、奈良県、三重県、和歌山県にまたがって約150名の生産者をもつグループです。
王隠堂農園・岡本さんの園地は山間に広がる梅花が非常に美しいことで有名な、西吉野にあります。岡本さんは、自然と気ままに向き合う農業に惹かれ、20歳でお父さんの後継ぎとして農業を始めました。当時は慣行栽培を行っていたという岡本さん。「栽培している自分の健康が、まず心配になりました。食べるものだし、農薬は出来るだけ使いたくないと思った。」と、有機栽培をはじめたきっかけを語ります。今では高齢になり農業をやめていく人たちの農地をひきうけ、面積は当初の5倍になり、一緒に有機栽培を続ける仲間も増やしてきました。
・希少な有機梅
木を植えてから収穫まで長い年月がかかる果樹の有機栽培は、苦労が耐えません。梅の場合、アブラムシ・灰色カビ病・黒点病などの害虫や病気、収穫直前に実が落ちてしまう『生理落果』などのリスクがあり、収穫量は慣行栽培の約1/3といわれています。
有機栽培では、梅の生育を阻害しない程度に、病気や害虫の発生を抑える管理を行い、『発生しにくい環境をつくること』が基本です。草をある程度生やすことで、虫の住処を作るなどの工夫がされています。除草剤を使用していない岡本さんの梅畑には、梅の木の下にヨモギやセリ・アケビが群生していました。
・梅干に最適な肉厚で柔らかい青梅
梅干用としてお届けする品種は、『南高』、『林州』、『白加賀』の3種類。どれも青さがふわっと抜けた頃収穫した、肉厚で柔らかな青梅です。特に、『林州』は吉野地方の原種といわれ、開花時期に寒さの厳しかった年でもピンク色で小さな八重の花を咲かせ、しっかりと実をつけてくれます。梅の開花は2月。寒く厳しい、また不安定な気候の中で花を咲かせます。子孫を残す命懸けの営みを毎日見守りながら、春の訪れを待ち、ようやく収穫を迎えました。