
年会費値下げのお知らせ
2026.3.23
重要なお知らせ
年会費値下げのお知らせ
2026年4月18日、京都府・オーガニックファーム大八木にて、「有機白子(しろこ)たけのこ」の収穫体験を開催しました。
たけのこの収穫体験イベントの開催は、生産者の大八木さんもビオ・マルシェも、今回が初めて。有機栽培の圃場を体験いただくために、大八木さんにお願いして実現しました。
観光農園ではなく、ふだん収穫している畑に入らせていただく貴重な機会です。
イベントの集合場所は、オーガニックファーム大八木の竹林の近く、洛西竹林公園。大八木さんご夫婦が、すこし緊張しながらも笑顔で迎えてくださいます。
たけのこの収穫を楽しみに、そこから竹林へ向かいます。
大八木さんの竹林は、京都府の西山大原野にあります。
ここは、「京たけのこ」の本場。
あたり一帯の土壌は酸性の赤粘土で、やわらかく水はけが良いことから、良質なたけのこが採れることで有名です。
大八木さんは、この西山大原野で生まれ育ち、「この地の美しい竹林を守りたい」という想いで有機栽培に取り組んでいます。
たけのこの他にも、京の伝統野菜である有機聖護院大根・有機海老芋・有機九条葱などの野菜を、嵐山・桂川からほど近い地域で栽培されています。
代々引き継がれた畑は、大八木さんで四代目です。
白子たけのこは、日光を当てずに育てる「軟化栽培」から生まれます。
なかでも「京都式軟化栽培法」は、明治時代に始まり、以降100年以上にわたって受け継がれてきた、伝統的な栽培方法。
大八木さんも、この方法でたけのこを育てています。
深く耕した土に藁や土を重ね、遮光と保温を徹底。地上に芽を出す前に、30cm以上掘り進めて収穫されます。
一般的なたけのこも土の中で育ちますが、比較的地表に近い場所にあり、日光があたる環境であることが多いです。
たけのこは、日光にあたると皮が緑がかって硬くなり、えぐみが生じます。
対して、白子たけのこは地中深くで育つので、真っ白でやわらかく、えぐみがほとんどありません。
流通はごくわずかで、たけのこの中の最高級品ともいわれています。
料理人にも選ばれる、春の特別な味わいです。
大八木さんは、2009年に地域の農業塾で有機農業と出会い、野菜の美味しさに感銘を受けたことをきっかけに、有機栽培に取り組み始めました。
100年以上前から受け継がれてきた伝統的な栽培法を大切にしながら、2014年に有機JAS認証を取得。ただ、当時は有機たけのこの栽培事例が少なく、申請書類づくりには大変苦労したそうです。
慣行栽培との大きな違いは肥料で、化学合成された肥料ではなく、油粕・鰹の魚粕・自家製竹チップなどの有機肥料を使用されています。
特に鰹の魚粕は、出汁文化に合う味わいと食味の良さを重視して選んでいるそうです。
また、竹チップに含まれる乳酸菌には、えぐみを抑えて甘みを引き出す効果もあるといいます。
「食べた後に美味しさの余韻が残るたけのこ」を目指し、試行錯誤を重ねながら栽培を続けています。
「それでは、収穫をはじめましょうか」と、笑顔があふれる大八木さん。
辺りを見渡すと、大きく育ったたけのこがたくさん。でも、収穫期を逃し、地上に大きく育っているため、それらはお目当ての白子たけのこではありません。
まずは、地中深くにある白子たけのこの探し方を教えてもらいます。
たけのこがある目印は、このわずかな地面のヒビ。
「バチ」という専用の道具で土を掘っていくと、立派なたけのこが顔を出しました。
たけのこには「おなか」と「背中」があり、写真のたけのこでは、左側がおなかだそうです。いわれてみれば、すこしカーブしているたけのこは、背中をまるめているようにも見えます。
たけのこは、おなか側の地中深く、私たちには見えないところで地下茎とつながっています。
ここからは、「掘り」という専用の道具を使います。たけのこと地下茎がつながっているところを、「掘り」で突くようにして断ち切り、掘っていきます。
「おなか側はこっちですか?」とたけのこのすぐ近くを掘ろうとしたところ、「いや、ここを掘って」と、たけのこから40cmほど離れたところを指さす大八木さん。
たけのこの根は、想像以上に長い!
「バチ」で掘るのはたけのこの頭が少し出るまでなので、収穫前にその大きさを目で見て確認することができません。最後に「掘り」でどこを掘るかは、完全に「感覚」なのです。
大八木さんは、20年積み上げた経験から、たけのこの地下茎が地中深くでどのように伸びているかが分かり、掘る場所の見当がつくそうです。「もうちょっと気持ち左側」「もうちょい上」「ここで」という大八木さんの細やかなアドバイスに一生懸命こたえ、たけのこが傷つかないように狙いをさだめて力いっぱい掘っていきます。
収穫を休まずサポートし続ける大八木さんも、汗だくです。
いざ、「掘り」を握ってみると、その重さは驚くほどで、一度掘るのにも全身の筋肉を使います。元陸上部の大八木さんによると、たけのこを1本掘ると、短距離走を本気で走ったくらい疲れるそうです。大八木さんは1日に200本ほどのたけのこを収穫されるとのことで、「ズボンのサイズ、1サイズ変わるくらいは痩せれますよ」と笑顔で話されます。
実際に収穫を体験したことで、「これは大変やわ、1つ1つ掘ってるんやもんね」と重みのある感想がこぼれます。
次に、採れたたけのこの重さを測っていきます。この日いちばんの巨大たけのこは、なんと2kg超え。お見事!
大きいたけのこが掘れると嬉しいですが、サイズによって需要は異なります。
実は、料亭用に売れるのは500g前後のもの。料亭では、調理後に美しく、見た目が映えるものが選ばれるのだそうです。
とにかく大きければ良いというわけでもないところが、奥深いですね。
収穫が終わったら、大八木さんが掘ったたけのこをその場で切って、生の状態のまま試食します。シャキッとした食感で、爽やかな春の香りが鼻を抜けます。
白子たけのこにはえぐみがほとんどないので、新鮮なものだとそのままでも食べられるのです。
続いて、大八木さんが茹でて持ってきてくださったたけのこもいただきます。やわらかく、口いっぱいに広がる豊かな味わいに、思わずため息が出てしまいます。
たけのこを試食しながら、「たけのこって何して食べます?」と、おすすめのメニューを教わりました。また、参加された皆さまからもおすすめのメニューをお聞きしました。
茹でるだけで美味しいというのは大前提で、大八木さん&会員様おすすめの食べ方を一部ご紹介!
・お砂糖と醤油で、甘辛くさっと炒める。オリーブオイルにしたり、ごま油にしたり、油を変えて楽しんでいます。(会員様)
・たしかに油とは相性が良い。私はよく、豚肉といっしょに炒飯にします。(大八木さん)
・子どもが好きなのは天ぷら!(会員様)
・たけのこの下の方は硬くて残りがちですが、牛肉を撒いて、薄力粉をまぶしてフライパンで焼くんです。お弁当に最高です。(会員様)
会員様にレシピを教わり、「私もすぐやってみます。月曜に!」と、大八木さんもとっても喜んでくださいました。
大八木さんの一番のおすすめのメニューは、若竹煮です。うす味の出汁で煮てひと晩寝かせることで味が染み込み、風味良く仕上がるそうです。
<大八木さん流!たけのこの保存方法>
5分~10分ゆがいたあと、好きなかたちに切ってそのまま冷凍するだけ。
炊き込みごはんにする時は凍ったまま、ほかのメニューの時は解凍してから使います。一般的には、米ぬかといっしょに茹でてアク抜きをしますが、新鮮なものは米ぬかがなくても問題ないそうです。
大八木さんは、「もっと掘りたい!」の声にこたえ、予定を超える数のたけのこを掘らせてくださいました。
掘ったあとの達成感が忘れられず、弟子入りを検討する方も続出。「いつでもお待ちしていますよ」と爽やかに笑う大八木さんご夫婦に、心をわしづかみにされてしまいました。
やわらかな光が差し込む美しい竹林で、五感を使ってたけのこを味わう。生産者の方の苦労や思いにふれ、たけのこがもっとおいしく感じる、そんな豊かな時間でした。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
・楽しい体験ができました。整えられた竹林に感動!素敵な大八木御夫妻に感動!お世辞ではなく、本当に美味しい有機白たけのこに感動!普段、食事の感想を言わない友人の御主人は、「このたけのこ美味しい!」と言われたそうです。私も今まで食べたたけのこの中で一番美味しかったです。貴重な体験できて一生の思い出になりました。大八木御夫妻にお会い出来てたけのこが好きになるきっかけを頂いた気がします。今回参加された友人たちも貴重な体験が出来たことを喜んでおります。この度、生産者に直接お会いできる機会を企画して下さったビオ、マルシェの宅配さんに心から感謝致します。
・行って本当によかった。生産者様のご苦労も実感しだいすきなタケノコにより愛着がわき、大切に扱い余すことなく使いきりたいと思った。
・掘り出しが大変でしたが、子供達はとても楽しかったようてす。新鮮なたけのこはえぐみが少なく、ほんのり甘くて美味しかったです。
京都府京都市・西山大原野で、京都式軟化栽培、有機JAS認証取得の京たけのこを栽培。たけのこの他に、京の伝統野菜である有機聖護院大根・有機海老芋・有機九条葱などの野菜も栽培。
大八木さんが師匠と慕う有機農業塾の有機圃場からもビオ・マーケットへ有機野菜を出荷していただいています。