あわただしい日常から、ちょっとだけ解放された日曜日の昼下がり。淡い光が差し込むキッチンで、そっと果物に手を伸ばす_______豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、季節を感じるヴィーガン・スイーツを作ってみませんか？

有機いちごのジャムタルト（グルテンフリー）

今回のテーマは、有機いちご。

3月に入り、梅の花や早咲きの桜もちらほらと見られるようになりました。暖かい日差しの日には、クリームたっぷりの甘酸っぱいスイーツが食べたくなります。ヴィーガンのスイーツ作りでは、生クリームやバターといった動物性の食材を使用わないので、濃厚ながらも後味さっぱりなクリームが楽しめ、甘酸っぱいいちごとの相性も抜群です。

「有機いちごのジャムタルト」は、サクサクのクッキー生地で作ったクラストに、いちごを煮詰めて作ったジャムとスライスしたいちごをのせ、豆乳クリームをたっぷりと載せた手のひらサイズのタルトです。片手でパクッと食べられますので、ピクニックに持っていくのもいいですね。

全体の流れ

約10cm　タルト型　4個分

所要時間

約1〜2時間（クリームなどを冷やす時間を除く）

１．タルトのクラストを作る

米粉を使ったグルテンフリーのクラストをつくりオーブンで焼き上げます。

２．いちごジャムを作る

いちごを煮詰めてジャムを作ります。

３. 　豆乳クリームを作る

豆乳とココナッツオイルを使ったクリームを作ります。

４.　デコレーションして仕上げる

クラストにジャムといちご、クリームを載せて仕上げます。

１．タルトのクラストを作る

材料

・米粉　50g
・アーモンドパウダー　40g
・タピオカ粉（くず粉、片栗粉で代用可）　10g
・ヴィーガンバター（今回は大豆由来のバターを使用）　50g
・てんさい糖　40g
・水　30g

下準備

□オーブンを150℃に予熱します。

□マフィン型に薄く油を塗っておきます。

□ヴィーガンバターを1cm程度のサイコロ型にカットしておきます。

作り方

ボウルを２つ用意します。

1つのボウルにヴィーガンバター、てんさい糖を入れます。

もう1つのボウルに米粉、アーモンドパウダー、タピオカ粉を入れ、ホイッパーで混ぜ合わせておきます。

ヴィーガンバターと甜菜糖をハンドブレンダーまたはホイッパーでよく混ぜ合わせます。

ふんわりとしたホイップになるまで、丁寧に混ぜ合わせたら水を少しずつ加え、その都度よく混ぜ合わせます。

ホイップしたバタークリームを粉類のボウルに入れ、ヘラなどを使って馴染ませるように混ぜ合わせ、クラスト生地を作ります。

台の上にオーブンシートを敷き、クラスト生地を半量置きます。その上にオーブンシートを被せ、麺棒で厚さ5mm程度、タルト型２つ分以上の大きさになるように伸ばします。

残りのクラスト生地も同様にして、２枚作ります。

伸ばした生地を２時間ほど冷凍庫に入れ、冷やし固めます。

冷やし固めたクラスト生地を用意します。

半分の大きさにカットし、タルト型に合わせて生地を敷きます。フォークなどで空気穴を開けておきます。

150℃に予熱したオーブンで20分、こんがりと焼き色がつくまで焼き上げます。

ケーキクーラーなどの上で冷ました後、型から外します。

２．いちごジャムを作る

材料

・いちご（今回は冷凍ストロベリーを使用）　250g
・メープルシロップ　20g
・レモン果汁　大さじ１

作り方

小鍋にいちご、メープルシロップ、レモン果汁を入れて中火にかけます。

沸騰したら弱火にし、15分ほど煮詰めてジャムを作ります。

３. 　豆乳クリームを作る

材料

・豆乳　75g
・ココナッツオイル　93g
・メープルシロップ　35g
・レモン果汁　5g

作り方

ボウルなどの容器に材料を全て入れ、ハンドブレンダーなどで撹拌し、滑らかなクリームにします。

冷蔵庫で６時間から一晩冷やして固めます。

４.　デコレーションして仕上げる

作り方

タルト型を用意します。

タルト型の底にジャムを適量載せて平らにならします。

その上にスライスしたいちごを載せます。

最後に豆乳クリームを載せて仕上げます。

豆乳クリームは絞りがねを使うなど、お好みでデコレーションします。今回はスプーンの腹を使って、トントンと優しく叩き、クリームの表面に波を作って仕上げました。

今回使った材料の一覧

ストック確認やお買物のチェックリストとしてご活用ください。

ビオ・マルシェの宅配　取扱商品

・アンジー農園の有機いちご
・有機ストロベリー（冷凍）
・有機豆乳
・国産有機･お菓子をつくるお米の粉
・てんさい含蜜糖・粉末
・有機レモン果汁
・有機エキストラバージンココナッツオイル
・有機メープルシロップ瓶

その他の商品

・ヴィーガンバター
・アーモンドパウダー
・タピオカ粉

レシピ・写真

鈴木 桂子 Suzuki Keiko

国際中医師／ヴィーガン薬膳料理家／フードロスゼロ料理アドバイザー

気候変動などの深刻な地球環境問題には、ヴィーガン・ダイエット（完全菜食主義の食事）が有効であるという研究に感銘を受けてヴィーガンに。中医学とマクロビオティックを学び、双方の理論や技法を活かした、簡単に作れて身体と環境に優しいヴィーガン薬膳ごはんを考案している。

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