あわただしい日常から、ちょっとだけ解放された日曜日の昼下がり。淡い光が差し込むキッチンで、そっと果物に手を伸ばす_______豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながら、季節を感じるヴィーガン・スイーツを作ってみませんか？

有機バナナのダブルチョコレートケーキ

今回のテーマは、有機バナナ。

朝夕の気温がぐっと下がり、甘いチョコレートが美味しい季節になりました。世界には「チョコバナナ〇〇」と名のつくスイーツがたくさんあります。実際にチョコレートとバナナの相性は抜群。濃厚な甘味と芳醇な香りにうっとり、幸せなティータイムを過ごすことができますね。

また、ヴィーガンのスイーツづくりでは、バナナは卵の代替品としてよく使われます。一般的には卵1個に対して完熟バナナ1/2本（マッシュしたバナナ1/4カップ分）が基本になります。

「有機バナナのダブルチョコレートケーキ」は、有機小麦粉とカカオパウダーに、マッシュしたバナナを混ぜてつくった濃厚な風味が楽しめるケーキです。市販のヴィーガンダークチョコレートで表面をコートし、チョコレートの風味がダブルで楽しめるケーキに仕上げました。

全体の流れ

直径約18cmのパウンド型

所要時間

約２時間

１．生地をつくる

小麦粉とカカオパウダーにマッシュしたバナナを加えてケーキの生地を作ります

２．オーブンで焼き上げる

生地を型に入れオーブンで焼き上げます

３．チョコレートフロスティングをつくる

ダークチョコレートとココナッツミルクでチョコレートフロスティングを作りコーティングします

１．生地をつくる

材料

・小麦粉　（今回は薄力粉を使用）200g
・ココアパウダー  75g
・てんさい糖　90g
・バナナ　1本（マッシュしたもの：1/2カップ）
・豆乳　350cc
・ココナッツオイル　50cc
・ベーキングパウダー  大さじ１
・重曹　小さじ1/2
・りんご酢　小さじ１

下準備

□小麦粉、ココアパウダー、ベーキングパウダー 、重曹を混ぜ合わせておきます。

□ケーキ型にシートを敷いておきます。

□オーブンを180℃に予熱します。

作り方

大きめのボウルを用意します。

バナナ１本の皮を剥き、マッシャーなどでつぶします。

てんさい糖、豆乳、ココナッツオイルを入れて泡立て器を使ってよく混ぜ合わせます。

最後にりんご酢を入れて軽く混ぜます。

合わせておいた粉類を２、３回に分けて入れよく混ぜ合わせます。

全体が混ざったらヘラに持ち替え、滑らかな、もったりとした生地になるまで混ぜます。

ケーキ型を用意し、生地を流し入れます。上から軽くトントンと２回ほど落として空気を抜きます。

２．オーブンで焼き上げる

作り方

180℃に予熱したオーブンに入れ、35分焼きます。

次に160℃に温度を下げ、さらに10分焼きます。

竹串などを挿してみて、先に生地がついてこなければ焼き上がりです。

粗熱が取れたらシートを剥がし、ケーキクーラーなどの上で冷まします。

温度を下げて再度焼き上げることで、しっとりとした食感のケーキに仕上がります。

３．チョコレートフロスティングをつくる

材料

・ヴィーガン ダークチョコレート75％　80g
・ココナッツミルク　100cc
・バニラエクストラクト　小さじ1/2

作り方

チョコレートを溶けやすいように細かく刻み、ボウルに入れます。

小鍋にココナッツミルクを入れて火にかけます。沸騰したら火を止め、チョコレートに回しかけるように流し入れます。

そのまま５分ほど置きます。

ヘラなどでゆっくりと混ぜ合わせます。

しばらくの時間置いて、温度を下げてから混ぜ合わせることで、艶のあるチョコレート液に仕上がります。

バッドに網などを敷き、冷ましておいたケーキを載せます。

チョコレート液を上からまんべんなく流し掛けます。ヘラなどを使い側面にもチョコレートをコーティングします。

１時間ほど置き（または冷蔵庫で冷やして）チョコレートが固まったら完成です。常温でも、軽く冷やしても美味しく食べられます。

今回は、チョコレートフロスティングの上にフリーズドライのクランベリーをちりばめてみました。

今回使った材料の一覧

ストック確認やお買物のチェックリストとしてご活用ください。

ビオ・マルシェの宅配　取扱商品

・有機バナナ
・有機国産小麦粉
・オーガニックブラックココア
・てんさい糖
・有機豆乳
・オーガニックココナッツオイル
・有機リンゴ酢
・ヴィーガン ダークチョコレート
・オーガニックココナッツミルク
・重曹

その他の商品

・ベーキングパウダー
・バニラエクストラクト

レシピ・写真

鈴木 桂子 Suzuki Keiko

インディペンデント・フォトグラファー／ヴィーガンレシピ・デベロッパー

漢方養生指導士上級、フードロスゼロ料理アドバイザー

1990年代に映画監督・園子温率いる街頭詩パフォーマンス「東京ガガガ」に参加、以後約10年にわたり自主映画製作に関わる中で銀塩カメラに興味を持ち、撮影・現像を習得、作品制作を始める。

気候変動などの深刻な地球環境問題には、ヴィーガン・ダイエット（完全菜食主義の食事）が有効であるという研究に感銘を受けてヴィーガンに。心臓疾患や糖尿病などの疾病予防にも効果があると期待されているヴィーガン・ダイエットを、もっと多くの人に知って欲しいという思いから、料理レシピブログ Veggitrabbit Vegan Recipes を立ち上げ、できるだけ少ない材料で、簡単に作れる菜食レシピを考案、投稿している。

ヴィーガンとなってから「薬（医）食同源」や「代替医療」に深い関心を持つようになり、中国伝統医学の学習を開始。中医師を目指し目下勉強中。

Keiko Suzuki Photography Works