生産者・製造者
永田ファーム
- 商品
- 平飼いたまご、有機ピーマン、有機とうがらし、有機ミョウガなど
- 産地
- 岡山県備前市
永田さんの畑があるのは、岡山県備前市北部の山間部。わらぶき屋根の民家が点在し、緑豊かな里山が広がります。
永田さんは、「自然にできるだけ負荷をかけない農業がしたい」と、30年以上有機農業に取り組んできました。地域の植物や生物の力をできるだけ利用した、地域循環型の農業を実践し、ピーマンやとうがらしなどの夏野菜、平飼いたまごを出荷しています。
ピーマンは、アブラムシ・タバコガなどの蛾の幼虫がつきやすい作物です。天候によっては、ウイルス病に感染することもあります。しかし、有機ピーマン栽培は、苗づくりの段階から、農薬や化学肥料に頼りません。そのため害虫や病気に負けないがっしりした苗づくりと、手間ひまを惜しまないこまめな管理が必要になってきます。
永田さんの畑では、周りの山の落ち葉・もみがらを焼いた『くん炭』をブレンドした自家製の土を使い、まず元気な苗を育てます。そして、苗を畑に植え付けしたあとは、毎日畑に行って、虫や病気のすみかをつくらないために、太陽の光や風が十分あたるよう、葉や枝を管理していきます。また、悪さをする虫は手で捕獲する、病気の発生を見つけたら抜き取って畑の外に出す、タイミングを見計らって肥料をいれるなど手入れを続け、約半年かけてようやく収穫を迎えます。
永田さんのピーマンは、えぐみがなく、甘みがあり生でそのままサラダに使っても美味しいです。
畑の隣には、明るく風通しの良い鶏舎で、鶏達が元気に走りまわっています。
鶏たちは、非遺伝子組み換えのとうもろこしや大豆、地場の飼料米を食べ、病気予防のための抗生物質などの薬剤を与えずに育てています。鶏の品種は、日本の風土にあった純国産鶏の『もみじ』を選んでいます。
鶏舎の中には、地面を常に乾燥した清潔な状態に保つため、もみがらが敷き詰められているので、嫌な臭いもほとんどしません。永田さんが作った、産卵用の小屋の中で、鶏たちはゆったりとたまごを産んでいます。
鶏の糞を含んだもみがらは、この後発酵させ、自家製の堆肥としてピーマンなどの肥料になります。
こうした循環を大切にして育てられた鶏の平飼いたまごは、ぷりっと新鮮。くさみは全くありません。