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今週のBIOWEEKLY:315

パリッと甘い春の味を楽しんで♪滋賀県・垣見農園の有機スナップエンドウ

莢ごと食べられてほんのり甘い味わい、つやっとした見た目とパリッとした食感が魅力の春のお野菜「有機スナップエンドウ」。今回は、3〜4月にかけて有機スナップエンドウを出荷している生産者、垣見農園の垣見さんにお話を伺いました。
垣見農園の畑は、滋賀県・琵琶湖の内湖を干拓して農地開拓された場所のため、琵琶湖の豊富な水と肥沃な土が美味しい野菜を育みます。この肥沃な大地で、冬はキャベツ・大根・小かぶ・ブロッコリー、夏はモロヘイヤ・とうもろこしなどを栽培しています。冬野菜の出荷が終わり、夏野菜へバトンタッチする春先に、何か作れるものはないか?と模索したとき、スナップエンドウを思いついたそうです。

おいしいスナップエンドウを育てるために

光合成が命!

野菜の甘みは、光合成によってつくられた糖を蓄えることで生まれます。マグネシウムが含まれた肥料を施すことで光合成が促進されるので、花が咲き、実がつきはじめた頃を見計らい、今だ!という最善のタイミングで肥料を与えます。光合成という自然の力に、絶妙のタイミングで手を貸すことで、おいしさを作り出しています。

水を与えるタイミングを見極めろ!

 

水をたっぷり与えると、パリッと歯切れのよいスナップエンドウになるのですが、茎が折れたり、病気になりやすいので与えすぎには注意が必要です。逆に水が少ないと、シワができてしまい歯切れも悪く、商品として出荷ができません。そのため、水を与えるタイミングが重要!土の状態・葉・茎をこまめに観察しながら見極めます。

環境に負荷をかけない栽培方法

3〜4月にかけては、まだ気温が低い日もあり、ハウスの中であってもとても冷え込むことがあります。スナップエンドウは寒さに敏感なお野菜。寒さにあたると「霜さや」とよばれる現象がおき、表面に一部白い斑点ができたり、まだら模様になってしまうことがあります。ハウス内を人工的に加温し温度を上げれば防げる現象ですが、垣見農園では、できるだけ環境に負荷をかけない方法で栽培したいという思いがあり、一切加温をしません。ハウスを閉め切るなどして対策はとりますが、寒さが厳しい時は、なかなか防ぐことが難しい現象です。今年は例年に比べて暖かい日が多く、霜さやのものはほとんどみられなかったため、ほっとしたそうです。

有機栽培では完全に防ぎきれないこと

うどん粉病

「霜さや」とは逆に、気温が高いと気にしなくてはいけないのが「うどん粉病」と呼ばれる病気。葉や実の表面に白いカビが生える病気で、うどん粉をまぶしたような姿になることからこの名前が付けられています。有機栽培では完全に防ぐことができない病気なので、被害が広がると、どうしても収穫量が減ってしまいます。種まきの時に種と種の間隔をあけて生長したときに密集しないようにする、ハウスにこまめに足を運んで葉を適度に摘むなどし、風通しをよくすることで病気が広がらないように対策をしています。

ハモグリバエの食害

葉を見ると、グニャグニャっと絵を描いたような白い筋がついていることがあります。これは、別称「エカキムシ(絵描き虫)」とも呼ばれる、「ハモグリバエ」という虫が葉を食べた痕。被害が広がると光合成が阻害され、最悪の場合、樹が枯れてしまうこともあります。有機栽培では完全に防ぐことができないため、莢に入ってしまったものは収穫後に選別してはじくしかありませんので、これも収穫量が減ってしまう一因です。垣見農園ではハウスの入り口にネットをつけて虫の侵入を防ぐなどの方法をとっていますが、完全には防ぐことができないのが現状です。

スナップエンドウを栽培していて一番うれしいことは?

「やっぱり収穫の時ですね!収穫したてのものをかじり、甘みがあって良いものができているととても嬉しくなります。」と垣見さん。寒さや暑さに耐え、病気や虫害を乗り越えて、やっとの思いで収穫を迎え、しかもおいしいものができたときは格別ですよね!

おすすめの食べ方は?

「さっと塩茹でして、マヨネーズかドレッシングで食べるのが一番ですね!卵とじや天ぷら、お味噌汁なんかに入れてもおいしいですよ。」と垣見さん。おいしそう!ちなみに、私はバターソテーでいただくのも好きです♪

お客様へのメッセージ

「これからもおいしい野菜を作るので、ぜひ食べてほしいです!」垣見さんが愛情をたっぷり注いで育てた有機スナップエンドウ。さっと茹でるだけで、パリッと甘い春の味を楽しめます。

お届け野菜の情報

有機にんじん

芽や根が伸びやすい時期です

日中は初夏のような陽気を感じる日もある今日。にんじんは収穫した後もまだ生きていますので、暖かさを感じると芽や根が出やすくなります。お届け後は、湿気がこもったり、直接の冷気があたらないようにして、冷蔵庫で保管をお願いします。輸送中に芽や根が伸びる場合がございますので、お気づきの点がございましたら各窓口までお知らせください。

有機キャベツ

少ない状況です

4〜5月にかけては、全国的にも端境期でキャベツが少ない時期です。ビオ・マルシェでも南から北への産地リレーの時期にあたり、毎年少ない状況が続いています。出荷量が増えてくる6月上旬ごろまでは、少ない状態が続くことが予想されます。また、九州産地では、平年より気温が高い日が続いたことで生育が前倒しとなり、次に出荷を予定している畑のものはまだ小さいため、現在出荷量が減少しております。そのため、ご注文通りにお届けできない場合や、野菜セットの予想メニューを変更する場合がございます。予めご理解の程よろしくお願いいたします。

有機トマト

お待たせしました!カタログ№317からご注文いただけます。

有機トマトの出荷が再開します!今の時期は、九州や沖縄地方の産地からお届けします。熊本県の生産者・澤村さんのトマト作りの考え方は、「植物も人間も同じ。」過ごしやすい環境をととのえ、風土にあった育て方をすること。裏山のタケノコ・ヨモギ・アケビ、向かいの海で採った海草など地域の資源を利用した自家製の肥料でトマト本来のうまみを引き出しています。「あいつら(トマト)はがんばって生長してくれているけんね。自然のエネルギーに感謝せんといかんね。」トマトを「あいつら」と呼んでしまうほど愛している澤村さんの元気な有機トマトをどうぞ♪カタログ№317・6ページに掲載しています。ご家族の人数や料理の用途にあわせてご注文いただけるよう、4種類の規格をご用意しています。ぜひご注文お待ちしています!

有機グリーンアスパラ

今期初出荷!カタログ№317からご注文いただけます。

出荷数量が少なく希少な有機グリーンアスパラ。アスパラは種から育てると収穫まで3年近くかかり、株の植え付けから5〜6年収穫ができる多年草。果物のように収穫までに長い年月を要します。収穫までに長く時間がかかるうえ、たくさん収穫するためには多くの肥料を必要とするので、害虫や病気のリスクが高く有機で栽培する人が非常に少ない作物です。収穫できる数量が限られているため、数量限定でのお届けとなります。さっと茹でてマヨネーズで、バターソテー、パスタ、ベーコン巻き、ごま和えなどにおすすめです。ぜひ旬の味覚を味わってください。

BIO WEEKLY

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日々、全国各地から畑の情報収集をしている農産担当スタッフが、 旬の野菜や果物の最新情報をお伝えしています。 管理栄養士などによる旬の野菜・果物活用レシピ、スタッフによるおすすめ野菜もご紹介します。

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